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» 2005年06月18日 01時22分 UPDATE

Interview:データセンターでRHELではなくSLESを選ぶ理由 (1/2)

「必要ならプロプライエタリな製品も加えるさ。それが顧客のためならね」こう話すNovellのプロダクト担当副社長、エド氏。Novellのオープンソース戦略について聞いた。

[西尾泰三,ITmedia]

 6月始めに開催されたLinuxWorldExpo/Tokyo 2005。来場された方は、会場の至るところでNovellのマスコットキャラ、Geekoを目にしたはずだ。国内でも受け入れられ始めたNovellのオープンソース戦略について、プロダクト担当副社長エド・アンダーソン氏に聞いた。

エド氏 プロダクト担当副社長エド・アンダーソン氏

 同氏の話をまとめると、一般的に言うミッションクリティカルな領域、同社ではそれをサービスレベルで語るため、データセンターの領域であるとしているが、その領域におけるLinuxの浸透はまだ始まったばかりだという。そして、この領域のITマネージャーには、コストの削減という観点だけでLinuxを選択するのではなく、信頼性や可用性、メンテナンスの手間なども考慮し、サーバのコストだけでなく、ライフサイクル全体のコストも下げ得る選択が求められる。

 そうした状況で、データセンターにおいて今後重要なキーワードとなる、「仮想化」「セキュリティ」「マネジメント」といった要素に対し、同社は、疑似仮想化VMM(Virtual Machine Monitor)である「Xen」、「アイデンティティ主導型コンピューティング」(この中には5月に買収したImmunixの技術も含まれよう)、「ZENworks」といった自社の製品または技術がスタックとして用意されていると自信を見せる。

 Novellのポジションは企業のインフラを改善することであり、データセンターにLinuxを採用するにあたってはNovell SUSE LINUXが最高の選択肢だとエド氏は話す。


ITmedia SUSE LINUX Enterprise Server 9(SLES 9)の明確な競合としてRed Hat Enterprise Linux 4(RHEL 4)がありますが、RHEL 4と比べた場合のSLES 9のアドバンテージはどこに?

エド 同じLinuxなので根っこの部分は変わりません。重要なのは、Red Hatは純粋なオープンソース・ソフトウェア、つまりオープンソースプロジェクトで利用可能なものを駆使してソリューションを展開しています。一方Novellは、確かにOSSは活用していますが、顧客のニーズに応えることにフォーカスしているので、自社、パートナー、オープンソース・コミュニティーの成果物だけでなく、必要であるならそこにプロプライエタリなテクノロジーも含めたソリューションも加えることで、データセンターのニーズに応えていこうとしているのです。

 まぁ、こういう話はマーケティングの担当者がよくする話だと思われそうですが、実際にユーザーが選定する場面においてはこのことが大きな意味を持ちます。

ITmedia SUSEは欧州で強いと言われて久しいですが、ドイツに限定した話をすると、もともとドイツ企業であるSUSEがNovellに買収されたことで、ドイツでのSUSE支持にかげりが出てきています。事実、Debianを政府レベルで採用する動きもありますが、このあたりはどう感じていますか?

エド ミュンヘン市の事例に代表されるように、最近のドイツでは確かにDebianが強力なオプションとして浮上してきています。欧州は「純粋」とでも表現すべきオープンソース志向が強く、だからこそDebianのようなディストリビューションが人気を博すのでしょう。

 ヨーロッパの国々は個々を見るとそれほど大きなものではありません。北米のようにビッグカンパニーが牛耳っているのではなく、いくつもの企業がリセラーとして存在しています。そうした企業にNovell製品を扱ってもらえるようまい進するつもりです。

ITmedia 第2四半期のNovellの決算報告では、SUSEに関するサブスクリプションで約800万ドルを売り上げています。この額は満足できるものですか?

エド 実際のところ、もっと早くビジネスが軌道に乗ると思っていたため、あの額は予想を下回るものでした。ただ、第2四半期に間に合わなかった契約も多く存在しており、それほど悲観しているわけでもありません。

スタックに見られるパートナーの思惑

ITmedia 最近マルチベンダーを組み合わせたスタックとして「Validated Configuration Program」(VCP)を発表しましたが(関連記事参照)、これについて詳しく教えてください。

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