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» 2005年06月23日 20時54分 UPDATE

Cellのオープンソース化に向けて (1/2)

Cellは本当にオープンソース化されるのか。一筋縄ではいかないアーキテクチャが真の意味で成功するには、オープン化によって支援の幅を広げる必要がある。

[Jay-Lyman,IT Manager's Journal]

 まさに誰かが思い描いた通りなのか、斬新なアーキテクチャを何とか盛り上げようという動きを受けて、革新的なCellチップの後援者たちは新プロセッサの仕様と関連ソフトウェア・ライブラリをオープン化する意向を強めつつある。

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 巷間伝えるところによれば、チップの仕様も含めライブラリをオープンソース・コミュニティーに丸々公開するのもそれほど先のことでないらしく、アナリストたちは高度に並列化された、強力だがまだ実績のないチップが支持を取り付けるにはそうすることが不可欠だと述べている。件のチップはSonyのPlayStation 3で最初にお目見えする。この巨大エレクトロニクス企業は、次世代のマルチコア・チップ、二億三千四百万個のトランジスタを集積した高速通信が売りのこのチップを作るためにIBM、東芝の2社とチームを組んだのである。Cellの後援者たちは、このチップが娯楽系のリッチメディア・アプリケーションで優れたリアルタイム性能を示し、4GHz超のクロックは「多くの場合、最新PCプロセッサの10倍の性能を発揮する」と自慢している。

オープン化が世界を変える

 Cell Industries結成に名乗りを上げたグループのメンバーで、有望なCell開発者の1人と目されるCell評論家のジム・トロンソン(Jim Trounson)は、Cellのオープン化の動きを正確に予言していた。IBMのPower.orgサイトのこれまでの動きと、Power Processorテクノロジの開発、サポートが急展開した事実から彼はこれを予言したのである。

 つい最近ITMJに返信されてきたメールの中で、トロンソン氏は「Cellテクノロジのオープン化に関する最近の調査報告はいずれもSony、東芝、IBMの3社のCellを巡る活動の真っ只中から発せられたものばかりだ」と指摘している。

 「Cellは輝きに満ちたテクノロジで、強力な後ろ盾があり、その未来は明るい。Cellのハードウェアとソフトウェアは十分オープン化され、3社連合以外のCellを巡る多くの活動も成功するに違いない。技術的詳細が完全に公開された暁には相当大きな反響を巻き起こすだろう。Cellの後援者たちが言うところの『Cellは世界を変える』が現実のものになる!」

困難であるが故の課題

 Gartner researchの副社長、マーティン・レイノルズ(Martin Reynolds)はCellの開発が複雑で困難であるが故に仕様とライブラリの公開が必要だと言う。

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