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» 2005年06月24日 21時26分 UPDATE

社員犬「ウェンディ」が参加したイベントでオラクルが訴えたこと

日本オラクルは6月24日に開催した「Information-Age Applications Day 2005」において、PeoplesoftやRetekなどの製品を統合したミドルウェア「Fusion」に注力する方針を強調した。

[垣内郁栄,@IT]

 日本オラクルは6月24日、同社のアプリケーション戦略を顧客やパートナーに説明するイベント「Information-Age Applications Day 2005」を開催した。同社の代表取締役社長 新宅正明氏は「今後3年間、日本オラクルはミドルウェアに最も力を入れる」と述べ、「Oracle E-Business Suite」と「PeopleSoft Enterprise」「JD Edwards EnterpriseOne」「JD Edwards World」「Retek」を統合するミドルウェア「Oracle Fusion Middleware」に注力する方針を説明した。

フィリップス社長 米オラクルの社長 チャールズ・フィリップス氏

 オラクルは買収によって手に入れたピープルソフト製品Retek製品を自社の製品に統合し、2008年に新しいアプリケーション「Fusion Application Suite」を出荷することを発表している(関連記事)。そのための統合計画が「プロジェクト・フュージョン」。ピープルソフトなどの製品を統合することは、日本オラクルにとって日本ピープルソフトが抱えていた顧客を取り込めるチャンスとなる。

 日本ピープルソフトはNTTグループ、トヨタ自動車など大口の顧客を持つ。新宅氏は「(ピープルソフトとの合併で)日本では1000社近くの顧客を持つアプリケーションベンダになる。将来の発展のために非常に重要な資産だ」と述べた。

 ただ、日本オラクルが上場しているため、日本ピープルソフトとの合併には時間がかかっている。現在、日本ピープルソフトは米オラクルの100%子会社。米オラクルのエグゼクティブ・バイス・プレジデント アジア・パシフィック統括 デレク・エイチ・ウイリアムズ氏は「日本の公正取引委員会と順調に協議を続けている」と述べた。

 米オラクルの社長 チャールズ・フィリップス(Charles Phillips)氏は24日の講演で、業種別ソリューションに注力する姿勢を強調した。「業種特化型の知識をアプリケーションに埋め込んでいく」として、金融や製造、ヘルスケアなど、それぞれの業種でNo.1を目指す考えを示した。

ウェンディ イベント来場者との写真撮影に気軽に応じる社員犬「ウェンディ」(過去記事、その1その2その3)。すっかりオラクルの人気者。グッズが「ノベルティ ブログ」に登場する日も近い!?

 日本オラクルの取締役常務執行役員 サポートサービス本部長 兼 インダストリー&アプリケーション事業統括 アプリケーション事業推進本部長 保科実氏は、オラクルの業種別ソリューションへの取り組みについて「2つある」と説明した。

 1つは業種に特化したモジュールを追加する取り組み。流通・小売業に強いRetekの買収も製品の競争力を高める狙いがある。もう1つはアプリケーションごとに分かれている複数のデータを1つのマスターデータに統合する「Data Hubs」の取り組み。保科氏は「インダストリに特化したデータモデルを蓄積していく」と説明した。

 オラクルはすでに顧客情報を統合する「Customer Data Hub」を出荷。製品情報を統合する「Oracle Product Information Management Data Hub」や、企業グループの会計情報を統合する「Oracle Financial Consolidation Hub」も2005年秋に出荷する。行政機関向けの「Citizen Data Hub」や金融機関向けの「Financial Services Accounting Hub」の提供も計画していて、業種別Data Hubsの拡充を進める。保科氏は24日の講演で、Customer Data Hubを使ってPeopleSoftのコールセンターモジュールのマスターデータを統合するデモンストレーションを実施し、開発が順調に進んでいることを説明した。

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