日米のIT投資動向について同氏は、米国の民間設備投資に占めるIT投資比率は約40%程度に達し、IT投資の考え方が重要になっており、EAへの取り組みに繋がっていると分析した。一方、日本におけるIT投資比率については、米国よりも10%程度低いものの年々、増加傾向にあり、IT投資の重要度は高まっていると述べた。
現時点での産業全体の情報化に関するキーワードは、全体最適、情報共有、標準化、システムの高度化、新サービスへの柔軟な対応、新サービスの創出、ROI、人材育成などが挙げられる。この中でも、ビジネスを行ううえで重要となるのは「企業内のITマネジメント」「企業連携と業界ビジネス・プロセス」「企業間連携における全体最適」「ITガバナンスにおける全体最適」の4つであろうと指摘した。
また、将来に目を向ければ、ユビキタスネットワーク社会を見据えたIT投資についても考慮すべきであると桑原氏は話している。
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