ソフトイーサは、不具合修正や一部ユーティリティの除去などを施した「SoftEther VPN 2.0」の最新ベータ版「SoftEther VPN 2.0 Beta 3.2」を公開した。
ソフトイーサは7月4日、現在開発を進めているVPNソフトウェア「SoftEther VPN 2.0」の最新ベータ版「SoftEther VPN 2.0 Beta 3.2」を公開した。
新ベータ版では、いくつかの不具合を修正するとともに、新たにブリッジ拠点専用に機能を絞ったソフトウェアとして「SoftEther VPN Bridge 2.0」を追加した。企業の本社側にこれまでどおりSoftEther VPN Server 2.0を、支社/地方拠点側にSoftEther VPN Bridge 2.0を導入することで、簡単にカスケード接続を実現し、管理の簡素化を実現できるという。
また、より大規模な環境向けの機能として、クラスタリング環境にある複数のVPN Serverに対して一元的に管理を行える機能が追加されている。これまでのように、複数のVPN Serverに同時に管理セッションを接続して設定/管理作業を行う手間が省けることになる。
なお、トロイの木馬が含まれていた音声ファイル編集ソフト「Vocal Cancel」の作者が、SoftEther VPN 2.0の自己展開型の圧縮パッケージユーティリティを開発していたことを踏まえ、SoftEther VPN 2.0 Beta 3.2では当該ユーティリティの使用を取りやめている。同社では、「今後のSoftEther VPN 2.0ビルドにおいては、フリー版/製品版を含めて、原則として社外に開発を外注したプログラムを採用することは避ける方針」を取るとしている(関連記事)。
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