将来的には業務アプリもオープンソース化、テンアートニ

テンアートニの業務アプリケーションパッケージ「TenArtni Enterprise Application」シリーズの第1弾「Sales Force Automation+」は、初めからオープンソース化を視野に入れている。

» 2005年07月20日 22時40分 公開
[谷古宇浩司,@IT]

 テンアートニは7月20日、業務アプリケーションパッケージ「TenArtni Enterprise Application」シリーズの第1弾「Sales Force Automation+」を8月1日にリリースすると発表した。

喜多氏 テンアートニ 代表取締役社長 喜多伸夫氏

 「TenArtni Enterprise Application」シリーズは、テンアートニがオープンソースとして公開しているJ2EEミドルウェア「TenArtni Ninja-VA」フレームワークをもとに開発した製品の総称。Webベースの受託開発案件約200件で築いた中小企業の「ベストプラクティス」を業務アプリケーションパッケージとして製品化し、順次リリースしていく。今回発表した営業支援製品のほかに、CRM製品、ワークフロー製品もリリースする予定。

 通常の業務アプリケーションパッケージと違うのは、同社が徹底的なオープンソース志向であるという点である。

 「Sales Force Automation+」は、ユーザー数無制限で100万円(ソースコード配布オプション版は300万円)という既存の業務パッケージと同様のライセンス型ビジネスモデルを採用しているが、将来的には、オープンソース化し、利用状況に応じて課金するサブスクリプション型の収入モデルを採用する予定である。

 「Sales Force Automation+」リリース当初から、オープンソース版によるサブスクリプション収入モデルを採用しなかった背景には、実は、販売を担当するパートナー企業の商慣習という問題が横たわっていた。

 ライセンスの売り切り形式であれば、100万円のソフトウェアを販売すれば、100万円の売り上げとなるが、サブスクリプションでの販売形態では、例えば、年間契約を結んだとして、月額10〜20万円程度の“使用料”が売り上げとして計上されるに過ぎない。月々の絶対的な売上額を重視する傾向にある現場の営業マンにとって、このことは些細(ささい)なことであるとはいえ、軽視できない事実でもある。

 オープンソース化を実現することで、エンドユーザーにとっては、カスタマイズの柔軟性が増し、保守性も向上するという技術的なメリットがあることは確かだが、市場環境(販売する側)がオープンソースの動きに追いついていないという現実があるようだ。

 同社では、「Sales Force Automation+」関連ビジネスで2007年に3億円、2010年に8億円の売り上げを見込んでいる。

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