SAPとマイクロソフトがTCOの削減とROIの最大化をもたらす今週は日本のSOA Week ?(2/2 ページ)

» 2005年10月26日 20時44分 公開
[井津元由比古,ITmedia]
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日本でも蜜月ぶりは変わらない

 企業同士の統合を真剣に考えたこともあるSAPとマイクロソフト。結局のところ、統合はならず、中規模以下の市場では競合するようにもなってはいるが、蜜月ぶりは変わらない。それは日本でも同様という。ヒューストン氏によれば、2005年上期にSAPアプリケーション群のプラットフォームとなったのは、Windows Server 2003が80.5パーセント、SQL Server 2000が53.8%だった。

マイクロソフト日本法人社長のダレン・ヒューストン氏。

 なお、日本オラクル関係者によれば、この数字は出荷本数ベースで、かつ出荷された中にはSAP Business Oneも含まれることから、「マイクロソフトはうまく見せた」というのが現実らしい。データは切り口次第でどうにでもなるものだが、たとえ切り口が本数であっても、どちらも半数を超えているインパクトは大きい。Windows Server 2003は8割を超えている。

 この両社が協力して開発しているのが、「Mendocino」だ。これは、マイクロソフトのOffice製品群を使って、SAP環境のビジネスプロセスやデータにシームレスにアクセスするためのものになる。たとえば、Outlookのカレンダー機能をSAPのSFA(営業支援)モジュールとリンクさせたり、SAP環境にあるデータをExcelで分析したりできるようにするという。

 エンドユーザーにとっては、どれだけポータルが充実しても、使い慣れたOffice製品からビジネスアプリケーションを操作できるメリットは大きい。こうした生産性への貢献を踏まえて、ヒューストン氏は次のように講演を締めた。

 「マイクロソフトとSAPの協業により、投資に対する効果の高いソリューションを提供できることを保証する」

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