IPAが「OSSセンター」設立、オープンソース普及促進活動の中核に

IPAは1月1日付けで、オープンソースソフトウェア(OSS)の活用と普及促進に向けた拠点として「オープンソースソフトウェア・センター」を設立した。

» 2006年01月05日 19時05分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は1月1日付けで、オープンソースソフトウェア(OSS)の活用と普及促進に向けた拠点として「オープンソースソフトウェア・センター」(OSSセンター)を設立した。

 IPAはこれまでも、LinuxをはじめとするOSSの利用環境/開発環境の充実を支援する「OSS活用基盤整備事業」に取り組んできた。OSSセンターはこうした事業を引き継ぐとともに、日本OSS推進フォーラムと連携しながら、「基盤整備」「情報集約と発信」「普及促進」の3つを柱に、OSS活用および普及の中核となって活動していく。

 基盤整備に関しては、実際の利用場面を想定してハードウェアやLinuxディストリビューション、アプリケーションやデータベースなどの組み合わせを構築し、一定の性能測定基準の下で評価を実施。システム構築に役立つ形で、性能評価および評価ノウハウを公開していく。さらに、導入事例作りや導入ノウハウ蓄積を目的に、OSSデスクトップの導入をはじめとする実証実験にも取り組む。

 情報集約と発信の分野では、OSSに関する情報を集約、蓄積したデータベースとして「OSS iPedia」を構築し、2006年春をめどに公開する予定だ。OSS iPediaには、入門者を対象としたOSS用語集のほか、基盤整備事業の一環として実施する性能評価情報、導入事例情報などを蓄積していくという。

 さらに普及促進に関して、OSS利用に当たっての課題、特に法的課題に関する調査を実施し、提言をまとめる考えだ。導入事例やベストプラクティスを収集し、OSS iPediaを通じて公開する予定という。

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