凸版印刷が行った調査結果によると、身体的特徴を用いる生体認証(バイオメトリクス認証)技術の認知率は90%弱に上るという。
凸版印刷が1月16日に明らかにした調査結果によると、身体的特徴を用いる生体認証(バイオメトリクス認証)技術の認知率は90%弱に上る。また7割は利用に当たって「抵抗感を感じるものはない」という。
「金融機関のセキュリティとICカードサービスに関する調査」は、同社のセキュリティ調査シリーズ第1弾として、2005年11月にインターネット上で実施された。調査対象は、首都圏在住の男女416名。
これによると、ICキャッシュカードの利用率は28%。また、ICカードではなく磁気カードを利用している人のうち73%は、ICキャッシュカードへの変更意向を持っているという。しかし、コストがかかっても意向を許容するとしたのは4%にとどまった。
また生体認証技術については、90%弱が「だいたい知っている」「名前は聞いたことがある」と回答。採用にあたってしばしば課題とされる抵抗感についても、「特に抵抗を感じるものはない」との回答が約7割を占めた。
また、個人のカード偽造に対する対策が不十分であるとする回答が64%に上った一方で、カード偽造犯罪への対策、偽造被害に対する補償については、約80%以上が金融機関や関連団体の責任範囲であると回答。今後導入してほしい対策として、「生体認証」「ICキャッシュカード」および「預金を保障する保険商品」が挙げられている。
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