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» 2006年02月22日 13時45分 UPDATE

HP StorageWorks.06 Report:矢継ぎ早の買収の意図は? 単なるストレージではなく「システム」に焦点を当てるHP (1/2)

OuterBayとAppIQを相次いで買収、ストレージ管理ソフトウェアを獲得して同分野のソリューションを強化するHP。コタキナバルで行われている同社の「StorageWorks.06」でシュルツ上級副社長に話を聞いた。

[浅井英二,ITmedia]

 HPは2月中旬、データベース向けのアーカイブソフトウェアを手掛けるOuterBayの買収を完了した。同社ではこれに先立ち、SAN(Storage Area Network)やストレージリソースの管理技術を手掛けるAppIQも買収しており、ストレージソリューションを強化する戦略の一環だとしている。マレーシアのサバ州コタキナバルで行われているHPの「StorageWorks.06」カンファレンスで、ディスクストレージ市場をリードするHP StorageWorks部門のGMを務めるボブ・シュルツ上級副社長に話を聞いた。

bob03.jpg 「ハードウェア、ソフトウェア、そしてサービスという豊富なポートフォリアがHPの強み」とシュルツ氏

ITmedia StorageWorksカンファレンスのキーノートでは、「コンソリデーション」に焦点を当てていましたが、まずはストレージ業界の全体の動向から教えてください。そして、Hewlett-Packardはどの分野に投資を行い、イノベーションを起こそうとしているのでしょうか。

シュルツ 顧客らが関心を持ち、重要だと思っているのは、ストレージではありません。「情報」なのです。どのように効率的に情報を維持し、ビジネスの成長のためにどのように情報を活用したらいいのか、に関心があるわけです。

 また、たとえ災害があっても事業を継続するためにどのように情報を保護したらいいのか、SOX法への対応といったコンプライアンスの視点からどう情報を扱ったらいいのか、に関心を寄せる顧客もいます。

 顧客らのニーズにはさまざまなステージがあり、こうしたすべてのニーズにこたえるべく、HPではストレージだけでなく、「Storage Essentials」のようなデータデイスカバリーとクラシフィケーション(classification:分類)のためのツール群やアーカイビングのためのツール群も提供しています。こうした幅広い製品群にサービスも加え、Capture(取り込み)からManage(管理)、Retain(保管)、そしてDeliver(配布)という情報にまつわる一連のビジネスプロセスを効率良く進める「ILM」(Information Lifecycle Management)を実現しようとしているのです。

 顧客らは「簡素化」や「コスト削減」を求めており、さまざまなストレージやソフトウェアを統合して運用できるようにすることで、そうしたニーズにこたえたいと考えています。

簡素化、そしてコスト削減

ITmedia 何か例を挙げて説明してもらえますか。競合他社とはどこが違うのでしょうか。

シュルツ 今、ストレージ業界では、「Virtual Library System」(VLS)という分野が急速に成長しています。ディスク装置をテープライブラリーに見立てることで、パフォーマンスを高めたり、面倒な運用を簡素化しようというものです。しかし競合他社のVLSでは、ディスクアレイとして管理することが求められます。なぜ、そうしなければならないのでしょうか?

 HPのStorageWorks Virtual Tape Libraryは、管理者がテープの知識をそのまま生かせ、幾つかの質問に答えていくだけで、セットアップできます。

 さらにわれわれは研究開発への投資だけでなく、買収によっても優れた技術や製品を獲得しています。

 昨年10月に買収したAppIQは、ストレージ管理のソフトウェアベンダーで、HP製品だけでなく、マルチベンダーの管理も可能にしてくれています。

 また、2月中旬に買収が完了したばかりのOuterBayは、データベース向けのアーカイビングソフトウェアを手掛けており、増え続けるデータベースの運用を効率化したい顧客への優れたソリューションとなります。

ITmedia 効率化ですか? どのような効率化でしょう。

シュルツ 通常、データベースを運用するには高価なディスクを必要とします。しかし、日々生み出されるデータの中から次第に使われなくなったデータを安価なディスクに移動できたらどうでしょうか。コストが下げられるだけでなく、パフォーマンスの悪化も回避できます。

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