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» 2006年05月24日 16時51分 UPDATE

NECとMicrosoftが協業拡大、企業向けネットワークやHPCで技術協力

NECとMicrosoftはアライアンス関係を拡大し、企業ネットワークや次世代高信頼性サーバ、HPC用サーバといった領域でも協業することを発表した。

[高橋睦美,ITmedia]

 「NECとMicrosoftのコラボレーションによって、ネットワークとコンピューティングが融合した新しい世界においてもイノベーションを進めることができるだろう」(米MicrosoftのCEO、スティーブ・バルマー氏)――。

 NECとMicrosoftは5月24日、これまでのアライアンス関係を拡大し、企業ネットワークや次世代高信頼性サーバ、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)用サーバといった領域でも協業することを発表した。協業の分野は主に5つある。

バルマー氏 「NECはマイクロソフト日本法人設立以来の重要なパートナー」と述べた米MicrosoftのCEO、スティーブ・バルマー氏

 1つは、企業向けネットワークを対象としたコミュニケーションプラットフォームの開発、提供だ。NECのIPテレフォニープラットフォーム「UNIVERGE」シリーズのプラットフォームに、Microsoftの「Office Live Communication Server 2005」を搭載し、欧州やアジア太平洋地域で販売していく。これにより、「電話やテレビ会議がOfficeソフトと連携して動作する」(NEC取締役執行役員専務の小林一彦氏)

 NECの代表取締役執行役員社長、矢野薫氏は、この分野での提携をITとネットワークのコンバージェンス(融合)を狙ったものだとした。「PCと電話などのネットワーク技術が連動しながらコミュニケーションするという新しい働き方を実現するには、こうした形のコラボレーションが必要だ」(同氏)

NECの矢野氏 NECの代表取締役執行役員社長、矢野薫氏

 矢野氏はさらに「これを期にUNIVERGEを国内だけでなくグローバルに拡大していく」と語った。「世界でのシェアは現在7〜8%といったところだが、早い時期にこれを10%に持っていくことがターゲット。その実現に向け今回の提携は役に立つ」(同氏)

 2つめは、64/128スレッドといった高信頼/高性能サーバの開発に向けた技術協力だ。NECに加え、ユニシスやストラタステクノロジーといったNECのパートナーも含めた形で開発を進めていく。

 ユニシスも含めた3社では、2007年半ばをめどに、64スレッド対応のEM64Tサーバとして「コモンプラットフォーム」を開発。その後、128スレッド対応のIPFサーバの開発にも取り組む計画だ。またストラタステクノロジーとは、次世代「ftサーバ」の開発に関して協力し、OSにフォールトトレラント機能を組み込む形で技術協力を行う。

 3つめはいわゆるHPC分野での協業となる。NECの「Global File System」と、Microsoftが開発を進める「Microsoft Windows Compute Cluster Server」(WCCS)の連携を実現していく。

 4つめは広範囲な特許のクロスライセンスで、互いの技術者が迅速に開発を進められる体制を目指す。「エンジニアとエンジニアの関係を強化し、コラボレーションを実現していく」(バルマー氏)

 最後は国内での協業。これには幾つかの取り組みが含まれるが、例えば、NECが業種別に提供しているパッケージソフトをMicrosoft .NET対応とし、提供していく計画だ。第1段として、自治体向けパッケージソフトの.NET対応が予定されているという。

 一連の提携は独占的なものではない。しかしバルマー氏は「NECは最も広くコラボレーションできる企業」であるとし、同社との関係は非常に重要なパートナーシップであると述べている。

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