弥生の平松社長、「ライブドアに専念する」

弥生は6月7日、平松社長の会長職への就任を発表した。後任は現副社長の飼沼健氏。

» 2006年06月07日 16時24分 公開
[柿沼雄一郎,ITmedia]

 弥生は6月7日、同社の顧客向けイベントである「弥生フォーラム2006」で記者会見を開き、6月12日付けで平松社長の会長職への就任を発表した。後任は現副社長の飼沼健氏。

 代表取締役社長の平松庚三氏は、今年1月からライブドア執行役員社長兼CEOの職を兼任してきた。今回の人事は、ライブドアでの活動に専念するためと平松氏は説明する。

 後任となる現副社長の飼沼健氏は、「重責を感じている。(駅伝に例えて)区間記録を作った前走者からたすきを受け取って、さらに弥生を成長させていくために努力したい」と述べた。

代表取締役社長の平松庚三氏(左)と代表取締役副社長の飼沼健氏

 また飼沼氏は、「ライブドアが強制捜査を受けたときは、今年の弥生のビジネスもこれまでかと思った。しかし、3月に入ると史上初の本数シェア50%を記録し、改めて信頼性や期待感という、市場からの評価が高いことを認識し、感謝した」と同社の現状を分析、これをもとに今後の戦略を明らかにした。

 「この信頼や期待に応えていくため、さらなる製品の改良や法改正などへのすばやい対応を行っていく」(飼沼氏)

 さらに、同社のミッションは引き続き「中小規模法人のビジネスの成功を支援」するものであるとして、シリーズ最上位の製品である弥生NEシリーズの拡充に注力していくことを明らかにした。現在NEシリーズは弥生会計、弥生販売が提供されているが、今冬には弥生給与NEを投入する。

 USENグループとの業務提携によるビジネス化や、ライブドアからの譲渡となる弥生デンタルの事業化など今後の課題も掲げられ、飼沼新社長の経営手腕が問われる船出となりそうだ。

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