MS、新セキュリティブランド「Forefront」発表

Microsoftの新セキュリティブランド「Forefront」は、ITセキュリティとアクセスの管理を容易にする包括的なセキュリティ製品群への取り組みを反映したものだ。

» 2006年06月12日 14時49分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは6月11日、年次カンファレンスTech・Edで、「ピープルレディ」(People-Ready)構想の実現を目指した発表を行った。

 ピープルレディ構想は、ビジネスシステムを従業員の特定職務に合わせた事務用ソフトと連動させるというもの。

 同社はその一環として、新しいセキュリティブランド「Forefront」を発表した。これはクライアント、サーバ、エッジをカバーし、既存インフラと統合され、ITセキュリティとアクセスの管理を容易にする包括的なセキュリティ製品群への取り組みを反映したものだ。

 このブランドには、デスクトップPC、ノートPC、サーバOSに統一的なマルウェア対策を提供する「Forefront Client Security(旧称Microsoft Client Protection)」が含まれる。同ソフトの早期β版は既に一部顧客に提供されており、公開β版のリリースは第4四半期に予定されている。

 インターネットベースの脅威からIT環境を守りつつ、ユーザーにセキュリティを高めたリモートアクセスを提供する統合型セキュリティゲートウェイ「Internet Security & Acceleration Server 2006」も発表された。

 また同社はアプリケーションプラットフォームに関して、組み込み向けのデータベース「SQL Server Everywhere」のCommunity Technology Preview(CTP)と、Visual Studio 2005 Team System拡張版「Visual Studio Team Edition for Database Professionals」のCTPをリリースした。Webサービスを使ってMicrosoft Officeなど使い慣れたインタフェースやあらゆるクライアントに業務データを直接入れ込める「BizTalk Adapter Pack」も発表した。

 このほか同社は「Exchange Server 2007 Beta 2」が7月末に全世界で公開されることを明らかにし、同ソフトの新しいモバイル機能として(携帯)デバイスでの検索サポート、ミーティングリクエストの処理改善、HTMLメールサポート、メッセージへのフラグ付け、セルフサービス式のリモートデバイスワイプを発表した。同ソフトの正式リリースは2006年末か2007年初めの予定。

 また「Microsoft Operations Manager(MOM)2005」の次期版「SystemCenter Operations Manager 2007」のβ2もリリースされた。

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