ICカードと顔認証で精度を向上――NECソフトの入退室管理システム

NECソフトは、複合認証入退室管理システム「BiodePass」シリーズの新製品を発表した。これまで顔・指紋・虹彩認証を組み合わせて利用できたが、新たに顔とICカードによる複合認証を可能にした。

» 2006年06月26日 15時11分 公開
[ITmedia]

 NECソフトは6月26日、複合認証入退室管理システム「BiodePass」シリーズの新製品を発表した。これまで顔・指紋・虹彩認証を組み合わせて利用できたが、新たに顔とICカードによる複合認証を可能にした。2006年秋から発売する。

 BiodePassは、人の身体的特徴をキーとする生体認証を活用した入退室管理システム。認証エンジンには、NECが独自開発した顔検出/照合エンジン「NeoFace」、指紋認証システム「FingerThroughII」のほか、シーベルの虹彩認証システム「IrisAccess3000」を採用しており、短期間でシステムを構築できるのを特徴としている。

 新製品では、ICカードをキーとして、顔/暗証番号を組み合わせて利用できるようにする。顔認証は利便性が高い一方で精度や登録者数に制限があったが、ICカード認証と組み合わせることで、これら制限を向上させる。また、近計システムからより安くハードウェア供給を受けることで、さらなる低価格化も可能にしたという。

 価格は、1セット100万円程度(ハードウェア込み)になる予定。官公庁のほか、大量の個人情報を扱う通信関連事業者、個人の財産を扱う金融機関などでの需要を見込み、今後1年間で100セットの販売する予定だ。

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