データセンター管理の標準化に乗り出すシマンテック

シマンテックは、ITインフラ統合管理ソフト「Symantec Data Center Foundation」を発表した。マルチベンダーで構成されるヘテロジニアスなデータセンターの管理の標準化支援に乗り出す。

» 2006年07月03日 13時55分 公開
[堀哲也,ITmedia]

 シマンテックは7月3日、旧ベリタスソフトウェア製品を統合したITインフラ統合管理ソフト「Symantec Data Center Foundation」を発表した。マルチベンダーで構成されるヘテロジニアスなデータセンター管理の標準化支援に乗り出す。

 同製品は5月に米国で発表されたソフト。データ保護、ストレージ管理、サーバ管理、アプリケーションパフォーマンス管理といったインフラ管理を体系化し、共通化したコンソールやサインオン、ワークフロー、ビジネス分析などに基づいた管理を可能にした。「Veritas NetBackup」「Veritas Storage Foundation」「Veritasu Server Foundation」「Symantec i3」の4製品を組み合わせて利用できる。日本市場でも英語版を8月10日から、日本語版を8月28日から出荷する。

クリス・ヘガーマン氏 米Symantecデータセンター管理担当グループバイスプレジデントのクリス・ヘガーマン氏

 米Symantecデータセンター管理担当グループバイスプレジデントのクリス・ヘガーマン氏は「世の中すべてのデータセンターはマルチベンダーで構成されている。限定的なプラットフォームでしか動作しない複数の管理ツールを使っていては、管理者は手に負えない状態になる。効率よく運用できないだけでなくコストコントールも不可能にする」と話し、統合化されたツールで標準化することのメリットをアピールした。

 同氏によると、このソフトを用いて管理を標準化した米国の顧客の例では、ハードウェアや、サーバソフト、ストレージソフトなどといった直接的なコストだけで、550万ドルの削減につながった例があるという。

 シマンテックでは、同製品をサービスとしてITインフラを提供するITサービスマネジメントの実現に向けた製品と位置付けており、IT資産と業務の最適化を支援するするものにしていく予定だ。

 Symantec Data Center Foundationの主要コンポーネントとなるVeritas Storage Foundation 5.0、Veritasu Server Foundationの2製品は、同時に日本でも出荷開始する。新製品となるSever Foundationは、「Veritas Cluster Server 5.0」「OpForce 4.1(Veritas Provisioning Manager 4.1)」に加え、「Veritas Configuration Manager」の3製品構成されているが、最後の製品については日本での提供は未定となっている。

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