第1回:Debian GNU/Linux のインストール(その1)Debian GNU/Linuxではじめるサーバ構築(2/5 ページ)

» 2006年07月10日 08時00分 公開
[小川 弘幸(株式会社デフォッグ),ITmedia]

「Debian GNU/Linux」のインストール

 では、さっそくインストールを始めましょう。

 最初の作業は、インストール用CDの作成です。

 せっかくですから、最新のデータを使用してインストールを進めましょう。CD-ROMにインストールに必要なすべてのファイルを保存するのではなく、インターネット上から最新のデータを適宜ダウンロードしながらインストールを行いますので、最初にダウンロードするデータ容量は少なくなります。

 まず初めに「Debian GNU/Linux」のWebサイトからネットワークインストール用のイメージファイル“debian-31r1a-i386-netinst.iso”をダウンロードして起動用のCD-ROMを作成してください。CD-ROMの作成についてはWindows上でイメージファイルからCDを作成するだけです。現在お使いのCD-Rライティングソフトを使っていただければよいでしょう。インストールCDの作成が終了したら、それを使用してインストールを進めましょう。

 ただし、注意点として今回はネットワークインストールを行うので、インストール対象のパソコンがインターネットに接続できるという環境でインストールを行う必要があります。

インストール画面

 Debian GNU/Linuxのインストール用CDからパソコンを起動するとインストールの開始画面が表示されます。「Press F1 for help, or ENTER to boot:」と表示された後、入力待ちの状態で待機していますので“linux26”と入力し[ENTER]を押します。“linux26”はKernel2.6を使用するオプションです。

 少し前であれば2.4系の方が実運用に向いていたのですが、最近は安定度も増して、より多くのハードウェアに対応できるようになってきています。今後の運用を考えた場合、Kernel2.6系の方が情報も多く安定性に勝っています。WindowsではKernelの選択はできませんが、Linuxでは使用する環境によって選択が可能です。

使用する言語の選択

 この画面では、Linuxで使用する言語を決定します。今回は日本語で使用しますので[↑][↓]で“Japanese- 日本語”選択して[ENTER]で決定します。

キーボードの設定

 使用するキーボードの設定を行います。一般的に日本で使用されているキーボードの種類は106 キーや109 キーなどです。ここでは“日本( 106 キー)”を選択すれば問題はありません。[↑][↓]で“日本( 106 キー)”を選択して[ENTER]で決定します。 [ENTER ]で決定した後に各種パッケージの読み込みを行いますので、次の画面に切り替わるまでしばらく時間がかかります。

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