開発者よ、Vistaで社会にインパクトをオンライン・セミナー・レポート(1/2 ページ)

マイクロソフトは、オンライン・セミナーを通して「Windows Vista」のプレゼンテーション開発環境を説明。社会にインパクトを与えるアプリケーションを開発してほしい、と呼び掛けた。

» 2006年08月03日 11時00分 公開
[ITmedia]

当日の資料や質問への回答は、マイクロソフトのWebサイトからご覧いただけます


 ソフトウェアはさらに社会に貢献できる。マイクロソフトは、オンライン・セミナー「Microsoft ON ITmedia オルタナティブ・ブロガー」で、次期OS「Windows Vista」のプレゼンテーション開発環境を説明した。

 プレゼンテーション能力が格段に高まるWindows Vistaでは、3D表示やアニメーション、Windows Aeroと呼ばれる透過ウインドウなど、直感性なアプリケーションの操作が可能になる。これらはVistaに施されたセキュリティ強化などとは性質が異なり、「社会に新たなモデルを提供したい」という考えからきたものだという。

松崎剛氏 マイクロソフト デベロッパーエバンジェリストの松崎剛氏

 マイクロソフト デベロッパーエバンジェリストの松崎剛氏は、「最近では普通にネットショッピングが行われるようになった。だが、今のままでは洋服のような商品は買えない。実際に商品見てみないと、実際にどのようなものなのかが分かりにくいからだ。もし、商品を回転させたり、色を変えたり、ビデオの説明を見ながら商品が購入できたらどうだろうか」と問い掛けた。

 ほかにも、さまざまな可能性を引き出せる。例えば、医者が心電図と脈拍を重ね合わせて見られたら、医療さらに進歩するかもしれない。株取引のような世界でも、さらに高度な分析が行える可能性がある。

 既にデスクトップのデファクトスタンダードとなったWindowsは、良くも悪くも社会に大きなインパクトを与える立場にいる。将来的にはWindows Vistaも社会の基盤になる可能性は高い。「そのような機能をどう活用できるのか分からない」などとの声も聞かれるが、何もしなければ変化が起こらない世の中で、まずは開発者の創造性を刺激し、社会に貢献できる基盤としてVistaを送り出そうとしている。

 「エンドユーザーが応えてくれるのは、開発者によって開発されたアプリケーション。開発技術はエンドユーザーに間接的にかかわってくるもの重要な要素だ」(松崎氏)

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