もう1つの冗長機能として、テープが巻き取られる前に複数のセンサーがリーダーピンのスナップを確かめている。1つのセンサーはカプラーメカニズムが完全に回転して、リーダーピンの連結位置に到達しているかを確認する。2つの独立したセンサーが、リーダーピンの両端にリーダーブロックがスナップしていることを感知しているのだ。これで、リーダーピンの片方だけしかスナップしていない状態も検知できる。
上記の図は、リーダーピンとリーダーブロックが連結しているところを表している。いったんきちんと連結が確認されたら、巻き取りリールが回転し始め、リーダーブロックはテープパスを通って、巻き取りリールまで持っていく。巻き取りリールまで到達したリーダーブロックは、下図のようにハブと結合する。
リーダーブロックは半月の形をしており、巻き取りリールにテープがぴったりと装着できる。また、リーダーブロックが装着された両端に発生する小さなくぼみや切れ目は、データ領域が始まる前のテープ部が巻き取られることにより、非常になめらかな円筒形の表面として作り出されるのだ。
下図は、ブロックリーダーがリールと合体した後のリール回転方向を示している。この回転方向は、テープがフォワード方向に読み書きしている時にも使われる。もちろん、逆方向に向かって読み書きしているときは、図とは反対向きにリールが回転する。
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