IBM、Cell搭載のブレードサーバを提供開始

グラフィックスに強いCellの特性を活かし、医療や航空宇宙、アニメーションなどの業界をターゲットとして想定しているという。

» 2006年09月14日 07時57分 公開
[ITmedia]

 米IBMは9月12日、「Cell Broadband Engine」(Cell BE)プロセッサを採用した企業向けブレードサーバ「IBM BladeCenter QS20」の提供開始を発表した。Cell BEはPowerアーキテクチャを基盤としてIBMとソニー、東芝が共同開発したプロセッサ。

 グラフィックスを多用するアプリケーションの処理能力に優れたCell BEの特性を活かし、医療や航空宇宙、デジタルアニメーションなどの業界をターゲットとしている。IBM BladeCenter QS20は、IBMの「System Cluster 1350」を通じて提供される。

 IBM BladeCenter QS20は、既にβ版が顧客企業に対して公開されており、英マンチェスター大学、カナダRapidMind、独Fraunhofer Instituteなどが早期出荷版を導入しているという。

 IBMでは2005年、複数の業界に向けたCell BE搭載のソリューションの構築で、米Mercury Computer Systemsとの提携を発表している。今後も、Blade.orgやPower.org、オープンスタンダードなどを通じて、Cell BE搭載ソリューションの開発を行っていくという。

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