Visual Studio 2005 SP1のβ版リリース

徹底的に顧客のフィードバックを取り入れるため、SP1の提供は少し遅れている。正式版は向こう3〜4カ月のうちにリリースされる予定だ。

» 2006年09月27日 15時23分 公開
[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 米Microsoftは9月26日、Visual Studio 2005 Service Pack(SP)1のβ版をMicrosoft Connectサイトでリリースした。

 この日ブログへの投稿で、Microsoftの開発者部門コーポレート副社長S・“ソーマ”・ソマセガー氏は、SP1は顧客のフィードバックへの直接の回答であり、社内テスト、顧客の報告、MSDN(Microsoft Developer Network)プロダクトフィードバックセンターの成果を通じて発見された問題に対処していると述べている。

 また同氏は、SP1のリリースが多くの開発者が予測していた、あるいは希望していた時期よりも遅れている問題について語った。

 「このSPの登場が少し遅れていることは分かっている。時間がかかったことは残念だが、できるだけ徹底的にフィードバックを取り入れたかったため、余分に時間をかけることにした」(同氏)

 SP1の正式版は、顧客からのフィードバックやMicrosoftがそれを基に加える変更の数によって、向こう3〜4カ月のうちにリリースされるという。

 ソマセガー氏は、Microsoftの開発者部門はWindows Vistaチームと協力して、同OSに移行する開発者がスムーズな開発体験をできるようにすると述べている。

 「互換性問題を理解し、考えられる回避策を提供するためにVistaチームと協力している。SP1以降のフィックスを提供することにも取り組んでいる」と同氏はブログで述べている。「これらフィックスを取り込むまでVS 2005 SP1を延期するか、後でVistaの互換性問題のフィックスを提供しなければならないと知りつつSP1をできるだけ早く出荷するか、社内で選択しなくてはならなかった」

 SP1の新しいβ版に加え、MicrosoftはWindows Vista向けVisual Studioのサービス戦略も少し発表した。

 .NET Framework 2.0サポートと.NET Framework 3.0をサポートするアドイン付きのVisual Studio 2005、Windows Vista、2007 Microsoft Office Systemは、近代的なアプリケーションを構築する開発者に豊富な機能セットを提供するとソマセガー氏は言う。

 しかしVisual Studio .NETとVisual Studio .NET 2003はWindows Vistaで開発環境としてサポートされないと同氏は語る。同氏が言うところの「Visual Studio .NET 2003からVisual Studio 2005へのアップグレードの管理性に関する顧客のフィードバック」に基づいて、MicrosoftはVisual Studio 2005をWindows Vista向けの優れた開発プラットフォームにすることにフォーカスするという。

 また、開発者がWindows Vistaの高度な機能を活用できるようにするVisual Studio 2005 SP1のアップデートは、同OSの「コンシューマー向けの広範なリリース」後間もなく提供されるだろうとMicrosoftは話している。

 .NET Framework 1.1および2.0上で構築された既存のアプリケーションは、Windows Vistaでも動作するという。

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