IBM、新PowerPCとプロセッサコアを発表

IBMが消費電力の低いプロセッサと新プロセッサコアをリリースした。

» 2006年10月04日 11時12分 公開
[ITmedia]

 米IBMは10月3日、低消費電力のPowerPCプロセッサおよびプロセッサコアをリリースした。

 PowerPCプロセッサは2種類。32ビット「PowerPC 750CL」は消費電力は従来品の半分、400MHzから1GHzで動作し、256KバイトのL2キャッシュを含む。ネットワーキング、ストレージ、イメージ、家電、高性能組み込みアプリケーション向きの製品。

 32ビット、64ビット両対応の「PowerPC 970GX」は、「同970FX」の後継プロセッサ。消費電力はFXと変わらないが、L2キャッシュが1Mバイトで従来品の2倍に。1.2GHzから2.5GHzで動作するため、高帯域のデータ処理に適している。PowerPC2種は即時発売となった。

 またIBMは、970シリーズのプロセッサと外部の入出力機器をつなぐ、低消費電力のインタフェースチップ「CPC965」を発表。サンプル出荷は2007年3月の予定という。

 同時に新しい32ビットプロセッサコア3種も発表した。「460S」は、設計者がプロセッサ設計の際、キャッシュサイズやローカルバスのバージョンを選択できるようにするコア。「464FP H90」と「464 H90」コアは似ているが、前者は倍精度浮動小数点ユニットを統合。双方ともに、プロセッサ設計のカスタマイズが簡単に行える。

 新しいPowerPCプロセッサとコアは、いずれもIBMの90ナノメートル(nm)技術で製造されている。464 H90デザインキットは2006年末、464FP H90は2007年第1四半期のリリースが目標。460Sは2007年第2四半期リリースを見込む。

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