10月26日に国際フォーラムで開催されたREMIX Tokyoでは、次世代のUI定義を行うExpressionに関するセッションも数多く行われた。また、オンラインサービスであるWindows Liveの戦略もより明確になってきた。
東京国際フォーラムで10月26日に開催されたREMIXでは、来場者へ資料とともにソフトウェアが2つ配られた。1つはWindows Vista RC1、そしてもう1つがMicrosoft Expression Web(以下、Expression Web)の日本語β版であった。どちらの製品も、マイクロソフトが2006年末から2007年にかけて、最も力を入れてアピールしていくソフトウェアの1つである。
カンファレンス中、Expression Webのセッションで繰り返し強調されたキーワードが「Web標準」だ。ここでいわれる「Web標準」とは、具体的には次の技術や仕様を指す。
Expression Webを使用すると、これらの「Web標準」を構成する技術・仕様に沿ったWebサイトを作成することができ、結果的に次のようなメリットが生まれるという。
各ブラウザのWeb標準への準拠、Web標準を意識したWebサイトデザインが昨今のWeb2.0の潮流を生み出したことを考えれば、Expression WebのWeb標準対応は、ごく自然な流れといえるだろう。
機能・操作面での特長も、具体的なデモとともにプレゼンされた。上段にコード、下段にレイアウトを表示してリアルタイムに連動する編集画面、HTMLやCSS、JavaScriptなどのコードを効率的に入力できるインテリセンス、文法のリアルタイムエラーチェック、CSSの管理機能などが解説された。さらに、簡単なドラッグ&ドロップ操作でASP.NETに対応したページを作成する機能、開発ツールであるVisual Studioとの連携機能も強調されていた。
なお、Expressionファミリーは、次の3製品から構成されている。
セッションでは取り上げられなかったが、Expression Interactive Designerは、Windows Presentation Foundation(WPF)を利用したよりリッチなWebアプリケーションのインタフェースを作成するツール、Expression Graphic Designerは、ベクトルベースとピクセルベースのグラフィックを統合したグラフィックデザインツールという位置づけとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.