カスタマーサービスを「国産ベンダー並み」に――EMCジャパン

EMCジャパンは、ハイエンドストレージ「Symmetrix DMX-3」の廉価版などストレージ新製品を発表した。グローバル・テクニカル・サポートも日本に新設し、「国産ベンダー並み」のカスタマーサポートを可能にしていくという。

» 2006年11月09日 16時31分 公開
[堀哲也,ITmedia]

 EMCジャパンは11月9日、ハイエンドストレージ「Symmetrix DMX-3」の廉価版などストレージ新製品を発表した。グローバル・テクニカル・サポート(GTS)も日本に新設し、「国産ベンダー並み」のカスタマーサポートを可能にする予定だ。

 今回発表したのは「Symmetrix DMX-3 950」のほか、SAN/iSCSI対応の「CLARiX CX-3 FC/iSCSI」、NAS製品の「Celerra NS40/NS40G」「同 NS80/NS80G」「同 X-Blade 65」、仮想テープライブラリ「DL4100/4200/4400」という一連のストレージハードウェア。さらに異機種環境のリモートコピーを可能にするソフトウェア「EMC RcoveryPoint」も提供する。

 フラッグシップ製品のSymmetrixでは、廉価版となるDMX-3 950を投入。構成を小さく抑えることで、リモートミラーリングのSRDFやローカルレプリケーションのTimeFinderといったDMX-3の機能そのままを安価に導入できるようにした。「これまで1億円以上したSymmetrixだが、それが5000万円切る価格で購入できる」(マーケティング兼パートナーアライアンス統括本部長の古谷幹則氏)。

エドワード・ナイハイゼル氏 EMCジャパンのナイハイゼル社長

 日本でのビジネスを拡大に向けては、カスタマーサポートの強化を掲げる。来年初頭には、米EMC本社のGTSにエスカレーションせずともソースコードを扱った対応が日本国内でできるようになるという。エドワード・ナイハイゼル社長は「ワールドワイドのEMCでも一国に対しGTSを設置している国は(米国以外に)ない」と胸を張る。

 また、間接販売体制をさらに重視し、これまで15%しか割いてこなかった間接販売の営業人員をこの10月から60%にまで高めているという。

 米EMCは3年間で22社を買収、特にソフトウェア事業を強化してきた。ワールドワイドでの売り上げはソフトウェアが約38%、サービスが約15%、ハードウェアが約46%という比率にまでソフトウェア売り上げを高めている。

 日本では、買収で手に入れたソフトウェアが日本語対応をしていないことなどが理由で、「ちょうどソフトウェアの比率とサービスの比率が逆転した状態」(ナイハイゼル氏)になっているとした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ