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» 2006年12月15日 08時00分 公開

BEA World 2006 Beijing Report:もはやOSは不要、BEAが仮想化環境に最適化したJVMとWebLogic Serverを発表 (1/2)

BEA Systemsは、北京で開催されているBEA Worldで「BEA WebLogic Server Virtual Edition」を発表し、さまざまなベンダーがしのぎを削るホットな仮想化市場に参入することを明らかにした。

[浅井英二,ITmedia]

 サンフランシスコ、プラハと開催してきた今年のBEA Worldを締めくくる「BEA World 2006 Beijing」で思いがけないビッグニュースが飛び出した。

 BEA Systemsは12月14日、北京で開催されているBEA Worldカンファレンスで「BEA WebLogic Server Virtual Edition」を発表し、さまざまなベンダーがしのぎを削るホットな仮想化市場に参入することを明らかにした。

 午前のキーノートに登場したマーク・カージス執行副社長は、「現行の仮想化技術はパフォーマンスを犠牲にしている。Liquid VMを組み込んだWebLogic Server Virtual Editionであれば、サーバの使用効率を少なくとも2倍に引き上げることができる」と話した。

Tuexdoの担当として創業時からBEAで働くベテランのカージス氏。アルフレッド・チュアングCEOの後継者として期待がかかる

 仮想化環境に最適化されたLiquid VMは、「Project Bare Metal」と呼ばれ、この数年のあいだ同社で開発が続けられてきたもの。昨年のBEA World Santa Claraでも、当時はCTOを務めていたカージス氏がキーノートで紹介していた。OSを介さず、仮想化レイヤ上で直接Javaのアプリケーションを動作させることができる。

 新たに開発されたWebLogic Server Virtual EditionとこのLiquid VMを組み合わせれば、Javaのアプリケーションを稼動させるのには不必要だったOSスタックを排除することができ、サーバの使用効率は大きく改善されるというわけだ。

JVMを継続的に拡張するBEA

 かねてからBEAは、JVM(Java Virtual Machine)の拡張に熱心だった。昨年のBEA World Santa Claraでは、WebLogic Server 9をベースにリアルタイム性能を強化したバージョンとして「BEA WebLogic Real Time Edition」を発表しているが、これはJRockitと呼ばれるJVMをユーザーがチューニングするためのインタフェースを追加したものだった。アプリケーションの応答遅延を引き起こすガベージコレクションの振る舞いを調整することで、応答時間を概ね20ミリ秒以内に抑え込むことを可能とした。BEAでは、通信業界や金融業界など、リアルタイム性が求められるアプリケーションを利用する業界向けのソリューションとして提供している。

 「BEAは、JVM技術の完成度を高めるべく、継続的に開発投資を行ってきたが、今回のLiquid VMとWebLogic Server Virtual Editionはその成果だ」と話すのは、カージス氏とともにJVM技術に携わってきたシェーン・ピアソン副社長。ちなみにカージス氏が今年、Plumtree SoftwareFuegoの買収によって新設されたビジネスインタラクション部門の執行副社長に就任したのに伴い、ピアソン氏も同部門に移っている。

 今のところ、Liquid VMは、VMware ESX Serverのハイパーバイザーしかサポートしていなが、「われわれの狙いは、アプリケーションが必要とする(ハードウェア)リソースとアプリケーション自体を分離することにある。XenやIBM、あるいはSunといったさまざまな仮想化技術をサポートする計画だ」とピアソン氏は話す。

現在はPlumtree SoftwareとFuegoの買収によって新設されたビジネスインタラクション部門でマーケティングを統括するピアソン氏
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