コラム
» 2006年12月28日 08時00分 UPDATE

15分で分かる2006年のブログ界 (1/4)

2006年のブログ界は、一つの発展期であると同時に、迷走期であったとは言えないだろうか。そんな2006年のブログ界の動向を振り返ってみよう。

[森川拓男,ITmedia]

ブログ界を牽引する一翼に激震が

 2006年のブログ界は、ライブドアショックから始まった。

 もう、記憶が薄れている人も多いかもしれないが、日本のブログ界を牽引してきた一翼「livedoor Blog」を運営するライブドアに強制捜査が入り、そして1月23日、堀江貴文社長(当時)が証券取引法違反で逮捕された、あの事件だ。

 この当時、複数の無料ブログサービスが存在していたが、その中でもlivedoor Blogは多くのユーザーを抱える大手だったことは間違いない。それを証明するものとして、タレントなど著名人による公式ブログも多く開設されていた。そのライブドアを象徴するのは、社長のホリエモンこと堀江貴文氏だったことは疑う余地がない。

 堀江氏の逮捕、そしてライブドアへの強制捜査――前年のマスメディアなどにおける持ち上げ方から一転して犯罪者扱いされたから、堪らない。ライブドアが例えばなくなってしまったら、livedoor Blogはどうなってしまうのか? 多くのユーザーを抱えるだけに、不安を覚えた人も多かったはずだ。

 結論からすれば、livedoor Blogは今でも健在だ。ライブドアは経営陣を一新させることを公言し、インターネット事業の継続をしている。

 それにしてもライブドアショックで影響を受けたのは、競合ブログサービス各社ではなかっただろうか。事実、livedoor Blogと競合していたサーバーエージェントのAmebaブログはユーザーを増やし、livedoor Blogの公式ブログの一部は、Amebaブログへと移転した。もちろん、ほかのサービス各社に移転したユーザーも多いかもしれない。

シックス・アパート、無料ブログサービスへの参入

 ブログサービスの新規参入がニュースにならなくなったのも、2006年の特徴だ。もはや、ただブログサービスを始めましただけでは、ニュースにならなくなったのだ。ただ一つの例外を除いては。

 Movable TypeやTypePadでブログ界を担ってきたシックス・アパートが10月26日、新たに「Vox」を引っさげて、個人向け無料ブログサービスへと参入した(関連記事)。ブログ界の巨星が、多数の無料ブログサービスを見た上で参入してきたのは大きい。2007年にかけて、どのようにユーザーを増やしていくかが注目だろう。

 また、すでにブログサービスを提供している各社がSNSへの参入を開始したのも2006年の特徴の一つだ。例えば、ヤフーの「Yahoo!360°」(関連記事)、楽天の「楽天広場リンクス」(関連記事)などが挙げられる。

ユーザー増加にサービス迷走?

 それにしてもブログサービスの迷走は止まらない。

 ユーザー獲得を必死に行うわりに、そのインフラ整備が追いついていないのである。この件に関しては、これまで何度も指摘してきたが、一向によくなる気配が無い。結局、2006年もトラブルから離れることはできなかった。あそこを立てれば、こちらが立たず、といった状況が繰り返されているのだ。

 ブログユーザーにとって、何がいちばん不満になるかといえば、書きたい時に書けないことだ。これはハッキリしている。しかし、この状況は実に多いのも実情だ。筆者も、何度となく、書きたい時に書くことができなかった経験がある。その際、緊急メンテナンスであったり、事前に予告された大幅メンテなどとさまざまだが、特に問題なのは、「アクセスが集中したために表示できません」といったエラー。結局、年末に至ってもこれらが改善しているとは言いがたいサービスが存在しているのは悲しい限りだった。2007年こそは改善されることを期待したい。

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