レピュテーションに対応、センドメールがメールフィルタリング製品の最新版

センドメールは、レピュテーションデータに基づくフィルタリング機能を追加したメールフィルタソフトの新バージョン「Mailstream Flow Control 2.0」を発表した。

» 2007年02月08日 05時17分 公開
[ITmedia]

 センドメールは2月7日、電子メールゲートウェイ向けのフィルタソフトの新バージョン「Mailstream Flow Control 2.0」を発表した。レピュテーション(評判)データベースに基づくフィルタリング機能の追加が最大の特徴だ。

 Mailstream Flow Controlは、スパムメールを排除するほか、メールシステムをマヒ状態に陥れるDoS/DDoS攻撃、無差別にメールを投げてアドレスを収集するDHA(ディレクトリハーベスティング)攻撃を防ぐ機能を備えた電子メールフィルタ製品。異常な接続をゲートウェイ側で制限、シャットアウトすることにより、ネットワークやサーバなどのリソースの消費を防ぎ、安定したメールサービスの提供を支援する。

 新バージョンでは、スパムフィルタリングベンダーから提供されるレピュテーションデータに基づいてフィルタリングを実施する機能が追加された。レピュテーションデータとは、ホストの信頼度や送信量などのデータを基に、送信元のIPアドレスが信頼できるかどうかを示す指標だ。これを判断の基準に取り入れることで、ダイナミックかつ迅速に判断を下し、接続拒否やメール廃棄といったアクションをとることができる。

 また、ファイアウォールと連携する機能も追加された。Mailstream Flow Controlで外部からの攻撃を検知すると、リモートからファイアウォールを制御して遮断するといった運用が可能になる。ほかに、送信先サーバから返信されるエラーメールの受信制限機能なども追加された。

 Mailstream Flow Control 2.0の対応プラットフォームはSolaris/Linux。価格はオープンプライスで、2月15日より販売を開始し、3月1日より出荷する予定だ。センドメールでは、メール配信サーバ「Mailstream Switch MTA 3.2」と組み合わせた「Mailstream Guardian」として販売するほか、既存のメールシステム向けにも提案していく。

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