センドメールがDKIM対応のメールサーバ最新版、ソリューションとして展開

センドメールは、メールサーバの最新版となる「Mailstream Switch MTA 3.2」を発表し、さまざまなセキュリティ機能を組み合わせたソリューション「Mailstream Gurdian」の形で提供を開始する。

» 2006年06月20日 16時24分 公開
[ITmedia]

 センドメールは6月20日、メール配信サーバの最新バージョンとなる「Mailstream Switch MTA 3.2」を発表した。このサーバを中核にさまざまなセキュリティ機能を組み合わせたソリューション「Mailstream Gurdian」の形で、6月末より提供を開始する。

 Mailstream Switch MTAは、オープンソースのsendmail 8.13をベースにしたメール配信サーバ。これまでSendmail Switchの名称で提供されてきたが、新バージョンでは名称を改めた。またすでにサポート済みのSender IDに加え、電子署名方式の送信ドメイン認証「DKIM」に対応し、送信元を詐称したフィッシングやスパムといった不正メールをブロックする。

 Mailstream Gurdianは、Mailstream Switch MTA 3.2をベースに、複数のメールサーバを管理する「Mailstream Commander」、メールトラフィック制御フィルタの「Mailstream Flow Control」を組み合わせたもの。特にMailstream Flow Controlでは、スパムメールのほか、DoS/DDoS攻撃やDHAのようなハーベスティング攻撃による大量のコネクションを検出し、拒否したり制限を加えることが可能だ。

 さらに、オプションとして提供される「Mailstream Manager」を追加すれば、企業のポリシーに基づき、本文や添付ファイルなどさまざまな条件に応じてメールを処理することができる。Mailstream Managerは高精度のスパムフィルタエンジンも搭載しており、より適切なメール処理が可能という。

管理画面 Mailstream Switch MTA/Gurdianの管理画面

 安定したメールの送受信を可能にするため、クラスタ構成によるフェイルオーバー機能や大量メールが送られてきた場合のコネクションコントロール(接続制御)機能、送信先ドメインごとに複数のキューを設定可能な配信制御機能なども提供される。

 Mailstream Gurdianの価格はオープンプライス。販売パートナーを経由し、6月30日より出荷を開始する。

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