Windows Vistaでプロダクトアクティベーションの猶予期間を延長できてしまう方法が紹介されたが、Microsoftはこれに反論している。
Windows Vistaに組み込まれた機能を使ってプロダクトアクティベーションの猶予期間を延長できてしまう方法が紹介された。しかしMicrosoftでは、このやり方では猶予期間の延長はできないと反論している。
アクティベーション回避の方法は、「Windows Secrets Newsletter」の3月15日号でジャーナリストのブライアン・リビングストン氏が紹介した。
Windows Vistaは利用開始から30日以内にプロダクトアクティベーションを行う必要があり、この猶予期間を過ぎると機能が制限されてしまう。しかしリビングストン氏によると、MicrosoftがVistaに組み込んでいるある機能を使えば、数カ月から1年あまりもアクティベーションを要求されないマシンを作ることができてしまうという。
この方法はVistaの「SkipRearm」という機能を利用するもの。Vistaに組み込まれているコマンドを使えばアクティベーション猶予期間を3回まで延長して最大120日間とすることが可能だが、SkipRearmを使うとこのコマンドを何回でも利用できてしまうという。
悪徳PC販売業者がこのやり方を使えば、Vista搭載PCを正規にアクティベートされたPCだと称して販売し、ユーザーは数カ月あるいは1年以上たってからアクティベーションを要求されることになりかねないとリビングストン氏は指摘している。
これに対してMicrosoftはWindows Genuine Advantageのブログで3月19日、「ざっと分析したところ、言われているようなやり方は機能しないことが分かった」と反論した。
Microsoftによれば、「SkipRearm」はシステムビルダーがカスタマイズ版のWindows作成に利用する機能。カスタマイズ構成のためにWindows Vistaを起動した後、顧客のためにアクティベーションの猶予期間をリセットして30日に戻すために使われる。
しかし、Skiprearmを使っても猶予期間をカウントするタイマーはリセットされず、猶予期間を延長することはできないとMicrosoftは強調している。
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