番外編 ポケベルが鳴りすぎて(後)緊急特集「さらばポケベル」(1/3 ページ)

今回は私がポケベルのヘビーユーザーとして利用したサービスやコンテンツ、そして運営サイドになって仕事をした思い出のあるコンテンツについて振り返りたい。

» 2007年03月30日 09時00分 公開
[樋口由美子,ITmedia]

 まずはNTTドコモの「インフォネクスト」シリーズだ。これはニュース配信もしてくれるサービスで、ポケベル全盛期には、会議中にポケベルを見ていても、周囲は「あ、仕事の連絡か」という感覚でしか見ていなかったので疑われることなく、退屈な会議中に息抜きができた。

 ニュースや天気、芸能情報、占いなどをどこでも見ていた。現代の会議中なら、ノートPCで打ち合わせ内容の議事録を作成していると周囲に思わせつつ、実は「mixiやYou Tubeを見ていた!」というイメージだろう。

 また、このサービスはメールアドレスも使えて、少ない文字数ながらポケベルにメールを送れた。マニキュアをした長い爪が折れるかもしれない、という怖い思いをしながら電話のボタンを押さなくてもパソコンで簡単にメッセージを送れるようになったのが嬉しい。

 ちょうど私が秘書の仕事をしていた時期で、上司にポケベルを携帯してもらい、「今晩の会食、先方の都合で延期になりました」とか、「○○さん、急ぎで連絡ほしいとのこと」という連絡で便利にポケベルを使っていた。

 しかし、私の彼氏も同じ機種のポケベルを持っていて、しかもメールアドレスが似ていた。一度だけ、彼に送るはずのメールを上司に送ってしまうという赤面モノの大失敗をしたこともある。

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