徳島大学病院、ワコムの液晶ペンタブレッを使った電子カルテシステムを全診療科で稼働

» 2007年04月03日 20時21分 公開
[ITmedia]

 ワコムは、本年1月から同社の液晶ペンタブレットを活用した最先端の電子カルテ・システムを徳島大学病院全診療科で稼働開始したことを発表した。

 同システムは、電子カルテにピーエスシーの画像ファイリングシステム「Claio」とワコムの液晶ペンタブレット「Cintiq 21UX」を連携させたもの。徳島大学病院では「Cintiq 21UX」を活用することで、診断画像(レントゲン、内視鏡、超音波、心電図など)、過去の診療・検査記録を表示して、医師の所見や簡単なスケッチをディスプレイ上に直接書き込み、そのまま電子的に記録できるようになった。「Cintiq 21UX」は同病院の全診療科に合計約280台導入され、書き込みが行われた診療記録などは「Claio」で一元管理される。この情報は電子カルテと連携しており、一人の患者に対して必要な情報を全診療科で検索・閲覧できるようになっている。

 同病院では、液晶ペンタブレットで診断画像に直接入力することで、医師が診察の内容を素早く書き込んだり、簡単な描画を加えるなど、ディスプレイ上で記録を直感的に行うことを可能にした。これにより、医師や看護師は医療行為に集中することができるようになり、業務の効率向上に貢献している。さらにこのシステムでは、医師と患者が診療記録を一緒に見ながらコミュニケーションを取る仕組みができた。これにより、患者に対する説明をいままで以上に分かりやすく伝えることができるようになり、患者一人一人に対するインフォームドコンセントが向上した。

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