インタビュー
» 2007年04月10日 08時00分 UPDATE

企業力を高めるモバイルソリューション:W-ZERO3がノートPCに置き換わる日――ウィルコム (1/3)

定額プランや個性的な端末でモバイル市場を牽引するウィルコム。携帯電話各社が急速に追従する今、ウィルコムはどのような方向に進むのだろうか。第5回は、土橋匡副社長に聞く。

[國谷武史,ITmedia]

 ウィルコムは、定額プランや国内初のスマートフォン投入など、携帯電話に先行した独自のサービス展開で法人モバイル市場を開拓した。同社契約者の46%を法人が占めるというのが、その成功の証だ。しかし、定額制サービスを中心に携帯電話各社が本格的に追従を始めている。この先、同社はどのような展開を目指すのか?土橋匡執行役員副社長に聞いた。

ITmedia ウィルコムは法人市場でのプレゼンスを確立されていますが、そもそも成功要因は何だったのでしょうか?

tkwilc01.jpg 土橋匡執行役員副社長

土橋 2001年に開始した「AIR-EDGE」サービスによって、インターネットが使い放題になったのが最初のインパクトでしたね。ちょうど企業ではノートPCが普及し始めた時期で、契約者は30〜40代のビジネスマンが中心。定額制なら企業も管理がしやすく、しかもVPNと組み合わせれば簡単にモバイルからイントラネットに接続できるのが受けたようです。

 ちょうど「勝ち組」や「負け組」といった言葉が流行り、AIR-EDGEは「勝ち組」企業が積極的に導入していました。1日前や1週間前のデータで仕事をしている企業とリアルタイムなデータで仕事をする企業では、全くスピード感が違う。当初は小売や流通業を中心に広がりましたが、最終的に製造業を含むさまざまな企業で利用されるようになりましたね。

 2005年には音声定額を導入しています。企業のコンプライアンスが叫ばれるようになった時期で、個人名義の携帯電話を仕事に使うのはセキュリティも含めて、あまり好ましくない。それで法人名義の電話を支給する必要性が高まり、当社も管理のしやすい定額制を音声にも展開しました。

ITmedia 時代の変化に先駆けてサービスを導入されてきたと?

土橋 時代の変化というよりも、必然的にこの種のサービスを展開する必要があったと思います。通信にはよく「時間」「場所」「料金」といった制約がつきまといますが、その制約を1つ1つ取り払うことでサービスが進化します。

 私が新卒だった頃は、国際電話をするのにも稟議書が必要だったほどで、電話料金が非常に高かった。だから定額制は、導入されるべきサービスでした。当社が定額制を実施時期は、ちょうどPHS基地局の「マイクロセル」方式をどのように有効活用するかを模索していた時でしたが、定額制をやってみたら、市場から非常に求められていたサービスだったと分かりました。

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