止まらない、という絶対価値:事業を継続し、企業価値を高めるシステムとは

止まらないシステムを実現するHP Integrity NonStopサーバ。そこに込められているのは、「事業継続性を向上させることが企業価値を高めることにつながる」というHPのメッセージだ。


 これまでの取材を通じて、30年ものあいだ、企業の事業継続性をHP Integrity NonStopサーバ(以下、NonStopサーバ)が、支えてきたことを知った。多様な製品ポートフォリオを提供するHPにおいて、NonStopサーバはどのように位置付けられ、どのような意義が込められているのか。日本ヒューレット・パッカード 常務執行役員 テクノロジーソリューション営業統括の屋代喜久氏に聞いた。

ビジネスを止めないシステムだからこそ、企業価値を向上させる

ITmedia NonStopサーバといえば、文字通り「止まらないITインフラ」の要となる製品です。そのNonStopサーバが、HP製品群の主要な一角を占めていることには、どのような意義があるのでしょうか。

屋代 今回、読者の皆様にお伝えしたいのは、単に経理や事務のオペレーションをIT化してコスト削減をするといった従来型のメリットだけでなく、お客様の企業価値を高めていくようなITの使い方を追及し、提案していきたいというHPの考え方です。現在は、ITとビジネスの結びつきが一層進み、ITのリスクがそのまま企業のビジネスリスクに直結しています。システムダウンなどを理由にビジネスを止めることは、企業にとっては財務面での損失はもとより、企業としての社会的信頼を失い、企業価値を毀損することになります。つまり、企業にはあらゆるリスクを想定して、事業を継続させるための取り組みが求められているわけであり、そうした取り組みを行っている企業だけが自らの価値を高めていけるのだと思います。NonStopサーバは、企業価値を向上させる“事業継続性“のためのITインフラとして、最適解となると考えています。

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ITmedia 昨今の業績が好調なのは、そのような企業価値向上への取り組みがお客様から評価されているからでしょうか。

屋代 NonStopサーバによる事業継続性への取り組みの例でも分かる通り、HPには長年にわたり、お客様の企業価値の向上に貢献してきた経験があります。また、HPは常に市場ニーズにあった商品を提供してきました。例えば、Itaniumプロセッサはハイパフォーマンスが求められる分野に最適なCPUですが、私達はいち早くIntel社と共同でItaniumの開発に取り組みました。加えて、HPは業界で最高レベルの製品をお客様の要望にあわせて提供することができます。

 そもそも、HPは4社のコンピュータベンダーが統合されて現在の姿になっています。元になった4社、つまりHP、コンパック、ディジタルイクイップメント(DEC)、そしてタンデムコンピューターズは、いずれも優れたテクノロジーカンパニーでした。現在のHPは、その4社の良いところを合わせた形で幅広い製品ポートフォリオを持っています。また、それらの製品を用いたシステム構築技術や、維持管理運用するサービスも含め、全体のバランスが取れていると言えるでしょう。この特徴をさらに伸ばすために、旧4社の持つ技術を組み合わせ、シナジー効果を出していく取り組みを続けていきます。

 このように、お客様の企業価値向上に貢献してきたHPのこれまでの経験、ニーズにあった高いレベルの製品・サービスを提供してきたことが、お客様からの支持につながり、結果として2006年度の業績においては「世界ナンバー1のITベンダー」と評価いただけるほどの成長を遂げられた理由だと考えています。

ITmedia 統合・合併によって、より優れた製品群ができあがったわけですね。では、その製品ポートフォリオに関して、ご説明下さい。

屋代 HPのサーバラインアップの中では、まず普及機のHP ProLiantサーバがあり、その上にはマルチOSサーバのHP Integrityサーバが中〜大規模に位置し、そしてミッションクリティカル分野の最上位機種としてNonStopサーバが位置づけられています。さらに今年の四月に、大規模なデータウエアハウスに特化したサーバとしてHP Neoviewを正式に発売しています。HPは間違いなく、業界屈指の製品群を揃えているITメーカーだと確信しています。

 米国HPのテクノロジーソリューションズグループ担当上級副社長、アン・リバモアは、「ITインフラのマネジメントと変革を支援する、世界でベストのテクノロジ・プロバイダになる」ことを目指すと語っています。日本HPとしても、国内の社会/企業ITインフラのベンダーNo.1を目指し、エントリーレベルのHP ProLiantからハイエンドのNonStopサーバまで幅広い製品を提供して、引き続きお客様や日本社会に貢献していきたいと考えています。

企業の継続的成長を支えるNonStopサーバ

ITmedia 今、IT部門にとって重要なのは何だとお考えですか?

屋代 米国のHPでは、定期的に各国のユーザー企業のCIOやCOOに集まっていただき、関心事などをヒアリングしています。その中で「情報システム部門が今後、優先すべき項目」という質問の答えで上位を占めたのは、「ビジネスとITの整合」「収益性」「競争優位性」「事業拡大」「投資収益率(ROI)の向上」といった内容でした。情報システム部門がビジネスで担う役割、責任範囲がより拡大し、それに伴いIT投資の評価軸が「ビジネス成果にどのぐらい貢献しているか?」へとシフトしている状況が、調査結果からは伺われます。企業の情報システム部門の使命は、これまでの「予算内でのプロジェクトの完成」や「不具合のないシステム構築」といった「サポート面」に止まらず、「ビジネスへの具体的な貢献」へと大きく移行しており、「ITのパラダイムシフト」が世の中全体の流れとして進みつつあることが見て取れます。

 このように、ITの役割がビジネスに直結し、企業の価値向上や変革さえリードするようになると、情報システム技術を「IT(Information Technology)」という言葉だけで表現するのは、的確とは言えなくなってきます。そこで、ITに変わる、新しい情報システムの捉え方として、HPが提唱しているのが、「B.T.(Business Technology)」というコンセプトです。これは、 ITを「ビジネステクノロジー」と捉え、「ITがビジネスを動かすドライバーの機能を果たす」という観点から、情報システムのあり方を考えるアプローチです。ITの指標も企業が継続的成長を続けるのに必要な3つの指標、「低コスト」「リスク軽減」「ビジネスの成長・加速」にどのように貢献できるかで判断されるべきである、というのが我々HPの見解です。

 その中でも、ビジネス変化への対応とリスクの軽減は依然として重要な位置付けを占めています。ITの障害によるビジネスへの影響を最小化することで、いかに「ビジネスリスクの大幅な軽減」を達成するかという課題に対し、NonStopサーバは事業継続という観点から、ビジネスリスクの大幅な軽減に大きな役割を果たすことができると考えています。

ITmedia 事業継続という点では、NonStopサーバに対するニーズは非常に大きいと言えそうですね。

屋代 はい。NonStopサーバは、金融や通信、グローバルに展開している製造業など、24時間365日のサービスが求められている企業で、大規模なバックボーンなどに使われています。

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 製造業でいえば、コモディティ商品を大量に販売するようになってきています。またマーケットが先進国から発展途上国まで拡大し、取引が増えることにより、急激にトランザクションが伸びてきています。例えばインドなどでは、従来では富裕層のみがインターネットを利用していていましたが、この裾野が広がりつつあり、今後どこまでトランザクションが伸びるか分かりません。ですから、そのバックボーンには、ボトルネック解消のために「止めずに拡張できる」ことが求められているのです。

 また、NonStopサーバは、オペレーション上も、複数のトランザクション、OLTPやバッチを同時に使えますから、例えばデータベース再構築中でもストレスなくトランザクションできるなど、メンテナンス時間も止めずに済みます。他社では、Windowsなどでフォールトトレラント(FT)サーバを作り、「止まらない」ことをセールスポイントとしていますが、ミッションクリティカル度としてはレベルが全く違います。

ITmedia 汎用機などのハイエンドサーバ市場が縮小する中で、NonStopサーバが伸びていると聞いています。

屋代 日本国内で言えば、2002年以降のNonStopサーバの売上は年率平均で2桁以上成長しています。サーバは統合が進められているため、全体的に市場規模は鈍化しつつありますが、その中での年率成長2桁ですから、NonStopサーバが多くのお客様から支持されていることの証明だと思っております。

 日本国内において、事業継続性への理解が進んできているというのも、NonStopサーバの売上成長の背景にあるかと思います。とはいえ、一方で、2006年に発表されたインターリスク総研の調査では、BCPを策定していない企業が70%となっています。経済産業省が日本の企業を対象に行ったアンケートなどを見ても、リスクマネジメントに全く取り組んでいない企業が半数以上、56.5%です。日本企業の事業継続への本格な取り組みは、これからが本番です。このような状況ですから、今後もさらにNonStopサーバが伸びる余地はありますし、私達HPとしても、「お客様のビジネスを止めないシステム」として、NonStopサーバをお客様に提供し続けていきます。

NonStopサーバ自体にも将来への継続性がある

ITmedia 今後、NonStopサーバはどのような発展をしていくのでしょう?

屋代 タンデムコンピューターズ時代からの独自技術は、もちろんそのまま伸ばしていきます。例えば、アプリケーションのポータビリティが高いこともNonStopサーバの特徴となっているのです。OS自体がC言語に近い高級言語で書かれていて、過去のアプリケーション資産を新しいハードウェア、OSにそのまま乗せて使えるのです。普通の業務アプリケーションなら、まずそのまま使えます。

hpnonstop3.jpg ■着実な成長を遂げるHP NonStopサーバ

 一方で、標準的なパーツに関しては、CPUやソフトウェアなどの最新テクノロジーに追随しながら、より高い性能や機能を実現していきます。例えば、これまでのNonStopサーバは筐体も独自サイズでしたが、NS16000は19インチの標準ラックに収まる5Uサイズのボックスとなっています。

 国内のハイエンドサーバ市場が縮小している中で、NonStopサーバが伸びているという事実は、こういった価値のおかげなのだと考えています。

 NonStopサーバは、今後の長期のロードマップもしっかり作ってあります。また、ご使用いただいている製品のバージョンが販売終了となっても最低5年間はサポートを継続しますから、アプリケーションの上位互換とあわせて長期に渡り安心してご利用いただけるという点も、継続性として価値を感じていただけると思います。

「事業継続性の大切さを広めていきたい」

ITmedia まだまだ将来性があり、その価値を伸ばしていこうとしているNonStopサーバですが、その販売施策はどのように進めるお考えでしょうか。

屋代 今まで私どもが実施してきたことをお客様にもっと、お伝えしていきたいですね。そして、事業継続への取り組みに対して足踏みをしているお客様に、もう一度提案していきたいと考えています。

 BCPに関しては、多くの企業では、まず計画を作る段階からコンサルティングを行っていく必要があるでしょう。そこは、我々には30年の経験があります。その実体験をもとにHPもユーザーの立場として、また、同じように弊社の一部のお客様や、またパートナー様にもノウハウの蓄積があるので、それらをベースとし、きちんとしたやり方を示していきます。

 事業継続性を高めることは、企業価値を高めることにつながるのです。BCPの必要性を、そう思ってもらえるといいですね。企業はどこで収益を得て、どこに投資をしていくのか。会社を経営していく中で、ITはどういうところに置かれているのか。それらを認識した上で、より企業価値が高まるようにするには、やはり事業継続性の向上は非常に重要な要素のはずです。

 以前からNonStopサーバをご利用いただいておりますユーザー様は、Itaniumをはじめとする新しいテクノロジーを導入したNonStopサーバが登場してからも、継続してお使いいただいています。その事実も、事業継続性の重要さと、NonStopサーバの価値を示していると考えています。



提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2007年7月23日