Mac OS XネイティブのOpenOffice、αリリース

Mac OS Xに対応した既存版もあるが、新版はMac OS Xインタフェースのネイティブな外観を備える。

» 2007年06月06日 11時14分 公開
[Daniel Drew Turner,eWEEK]
eWEEK

 フリー・オープンソースオフィススイートを開発するOpenOffice.orgは6月5日、Mac OS XネイティブのOpenOfficeスイートの最初のα版をリリースした。

 既にMac OS X版OpenOfficeは存在しているが、UNIXベースのX11システム(X Window Systemとも呼ばれる)をインストールする必要がある。

 今回の新版は、ワープロ、表計算、プレゼンテーション、図形描画、データベース、数式編集アプリケーションを含む。既存版にもこれらのアプリケーションは含まれているが、新版はMac OS Xインタフェースのネイティブな外観を備える。つまり、既存版は初歩的な進歩でしかなく、インタフェースがほかと混ざっているということだ。

 OpenOffice.orgは、今回のリリースはまだ初期の開発者向けバージョンだと注意を促している。

 このリリースの最大の既知の問題としては、印刷機能がないこと、PDFエクスポートの問題、コピー&ペーストの問題、終了時のクラッシュ、複数モニタのサポートがないことが挙げられる。

 実際、ダウンロードページには太く赤い文字で、「警告:このソフトはクラッシュしたり、あなたのデータを破壊する恐れがあります。本番環境での実際の作業には使わないでください」と書かれている。

 OpenOfficeプロジェクトのソースコードには、Sun Microsystemsが開発したStarOfficeスイートのコンポーネントが含まれる。バージョン6以降のStarOfficeスイートは、OpenOfficeのソースコード、API、その他コンポーネントを使っている。

 OpenOffice.orgサイトの情報によると、SunはOpenOfficeプロジェクトへのコードの「主要な寄贈者」と呼ばれている。

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