NTTドコモ、基本料が最初から半額になるかもしれない新プラン導入

NTTドコモは家族や個人ユーザーを対象に月額基本料を大幅に割り引く新プランを導入する。

» 2007年06月26日 19時07分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 NTTドコモは6月26日、月額基本料が最大で半額になる新割引プラン「ファミ割MAX」と「ひとりでも割引」を発表した。いずれも8月22日から受付を開始する。

 ファミ割MAXは、家族グループ向け割引プラン「ファミリー割引」の契約者を対象に、グループ内のすべてのユーザーの割引率を、最もNTTドコモの利用期間が長いユーザーの割引率に合わせるもの。

例えば、父親が10年間ドコモを利用している場合、母親や子供たちのドコモ利用期間が10年未満でも、10年間の割引率(49%)が適用される。

ファミ割MAXの割引率
最長ユーザーの利用期間 1年 2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年 9年 10年 10年超
割引率 × 37% 39% 41% 43% 45% 46% 47% 48% 49% 50%

 なお、利用に際しては2年間の継続が必須となる。すべてのユーザーの利用期間が1年未満であったり、「いちねん割引」などのプランとの重複契約はできない。

 ひとりでも割引は、2年間の継続利用を条件に個人ユーザーの基本使用料を従来以上に割り引く。10年超の利用期間では半額となる。いずれのプランも8月22日から申し込みを受け付け、ファミ割MAXは9月1日から、ひとりでも割引は申し込み当日からプランが適用される。

ひとりでも割引といちねん割引の割引率の違い
利用期間 1年 2年 3年 4年 5年 6年 7年 8年 9年 10年 10年超
ひとりでも割引 37% 38% 40% 41% 43% 45% 46% 47% 48% 49% 50%
いちねん割 10% 12% 14% 16% 18% 20% 21% 22% 23% 24% 25%

 同日行われた定例記者会見で、中村維夫代表取締役社長は「新しいドコモを象徴する『ドコモ2.0』を料金面で体言した。数多くのユーザーがメリットを受けるのではないか」とコメントした。

「ドコモ2.0」で起死回生を図るNTTドコモの中村社長。8月にはコーポレートブランディング本部を創設し、全社を挙げてイメージ回復に取り組むという

 NTTドコモでは、ファミ割MAXへの移行ユーザーを約500万件、ひとりでも割引への移行ユーザーを約150万件と見積もる。割引に伴う減収は約200億円で、2008年3月期決算に与える影響は「織り込み済みのため、予想に変更はない」(中村社長)という。

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