NECは、無線LAN製品で動作が停止するなどの不具合があるとして、機器の無償交換を実施する。
NECは7月17日、同社が2003年12月〜2006年6月に出荷した無線LAN機器に不具合があり、製品を無償で交換することを発表した。対象となるのは、NECアクセステクニカ製の無線LANアクセスポイント(AP)「AtermWL5400AP」およびイーサネット接続型無線LAN子機「AtermWL54TE」と、それらを含むセット製品。一部部品の不良により動作が停止、場合によっては煙が発生することもあるという。
今回、不具合が見つかったAtermWL5400APおよびAtermWL54TEは、いずれもIEEE 802.11a/b/gに対応する無線LAN機器。同社によると、機器内で使用する電機部品の一部で経年劣化が早く進行し、電圧が不安定な状態になった結果、動作が停止してしまう症状が起きる。また、動作停止時に、ごくまれに微少の煙が発生することがあるという。ただし、難燃性素材のため発火や火災に至ったり、煙が人体に悪影響を与える可能性はないとしている。
同社ではメールなどを通じてユーザーへの告知を実施するとともに、オンラインと電話(0120-043344、土日を含む)による専用の問い合わせ/機器交換窓口を設置、製品の交換を受け付ける。機器の引き取りおよび交換用機器の配送は無償で行う。
なお、同製品をレンタルするKDDI、ソフトバンクテレコム、NECビッグローブのISP各社からも同様の受付を行う。
AtermWL5400APおよびAtermWL54TEの合計出荷台数は約14万8000台。現在は両製品とも製造は終了している。
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