第2日目:闘うための準備をはじめよう――StylishFirefoxを鍛え直せ! フォクすけブートキャンプ

フォクすけを完全にあなたの支配下に置くための究極のブレインワークアウト、フォクすけブートキャンプへようこそ。第2日目はStylishを使ったカスタマイズだ。

» 2007年07月21日 02時50分 公開
[高橋えり,ITmedia]

 フォクすけブートキャンプへようこそ。第2日目、準備はいいかい? 今日は、Stylishを使ったカスタマイズだ。

 まずはStylishについて解説しておこう。Firefoxは、あるファイルを編集すれば、ユーザーインタフェースやサイトの表示をカスタマイズできる。そのファイルがそれぞれuserchrome.cssとusercontent.cssだ。とりあえずここでは、Firefoxでは、画面表示をユーザースタイルシートを用いることでユーザー自身が自由に制御できるということを覚えておけばよい。

 いきなり専門的な話になってしまったが、今回重要なのは上記の内容ではない。userchrome.cssやusercontent.cssを直接編集するのは熟練した猛者に任せておけばよい。できる範囲でやる。無理は禁物だ。

 さぁ、ここでストレッチだ。頭を休めよう。ユーザースタイルシートでUIやサイトの表示を制御できると何がよいか。例えば、いつもは左側に表示されるサイドバーを右側に配置したり、迷惑きわまりないCSSが指定されて読みづらいだけのWebサイトをあなた好みにしたり、要するに、表示にかんしてはあなたの思い通りになるということだ。CSSを少しいじればAdblock Plusのような機能も簡単に再現できる。ゆえに本連載ではAdblock Plusをはじめ、CSSで制御できるものは今後基本的に取り扱わない。

 思い通りになるといわれても何をしてよいのか途方に暮れてしまうあなたも、信じて本連載についてきてほしい。このあたりも後の回で紹介する予定だ。そう、本連載は、フォクすけを完全にあなたの支配下に置くための究極のブレインワークアウトだ。正しく読み進めれば、結果はついてくる。

 userchrome.cssやusercontent.cssを直接編集するのはメリットも多いが、ファイルを編集すると、その設定を反映するためにFirefoxを再起動する必要があって面倒だ。ここでStylishの登場だ。Stylishなら、再起動することなく設定を反映できるし、URLごとに適用するスタイルを変えることも簡単だ。ほかにも多くのメリットがあるが、口を動かすよりまず手を動かしてインストールしてみよう。Stylishの最新バージョンは0.5.2、インストールはこちらから行える。

 自分でユーザースタイルシートを書くまでのレベルに達していないというあなたのために、userstyles.orgを勧めておこう。ここは、Stylish用のユーザースタイルシートが数多く登録されている。ここでは、Stylishでどんなことができるのかを理解してもらうために、Gmailを題材に1つ例を挙げよう。

 Gmailをお使いの方も少なくないと思うが、Gmailのキーボードショートカットを利用している人は少ない。わざわざ右手をマウスに伸ばさなくても、ショートカットを使えば、キーボードから手を離すことなく作業を進められる。ちなみに、どんなキーボードショートカットがあるかはこちらのページを参照してほしい。

 便利なキーボードショートカットだが、指が覚えるまでには少々時間も必要だろう。ならば恥ずかしがることはない。表示させておけばいいのだ。さぁStylishの出番だ。

 こちらのページでスタイルを入手後、Gmailにアクセスしてみてほしい。以下のようにキーボードショートカットが表示されるようになる。これがStylishの力だ。しかもこれはStylishの力のほんの一端でしかない。

今日の成果

スタイル適用前 こちらがスタイル適用前のGmail
適用後 こちらが適用後。ショートカットキーが表示された

 userstyles.orgを見てもらうと分かるように、非常に多くのスタイルが登録されている。今回紹介したものが子供だましに思えてしまうほどにエレガントなスタイルが幾つも存在する。まずはuserstyles.orgでお気に入りのスタイルを見つけるところからはじめてくれ。くれぐれもショートカットを表示させただけで満足してはならない。これはフォクすけを完全にあなたの支配下に置くための第一歩だ。もう気がついただろうが、前回紹介したWellRoundedだって、実はStylishを使えば再現できるのだ。

 本連載を読み進めてくれれば、きっと理想のFirefoxを作り上げることができるだろう。ゆっくりでいい、とにかく続けるんだ。君ならできる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ