オラクルの圧力団体として機能したい――日本OAUG平岡会長

日本OAUGは日本ユニシス 上席常務執行役員 平岡昭良氏の新会長就任を発表し、2008年度の活動方針について説明した。

» 2007年08月03日 07時00分 公開
[ITmedia]

 8月2日、Oracle Applicationsのユーザーで構成される日本OAUG (Oracle Applications Users Group)は、報道関係者向けのラウンドテーブルを実施し、平岡昭良氏(日本ユニシス 上席常務執行役員)の会長就任および、2008年度の活動方針や施策について説明を行った。

 平岡会長は、「日本OAUGの活動を通じ、ユーザー企業とパートナー企業の声をうまく連携させ、ソリューションベンダー(この場合日本オラクルを指す)に届けたい」と語る。日本OAUGとしては、Oracle Applicationsを日本の商慣習やビジネスプロセスに合った形で採用できるよう、日本オラクルのみならず、オラクル コーポレーションへも積極的に要望を出していくという。「オラクルにとっての圧力団体として機能したい」と平岡会長。

日本OAUG新会長の平岡昭良氏。

 発言の背景には、ここ最近のオラクルによる買収劇がある。日本OAUGは、EBS、PeopleSoft、JD Edwards、SIEBEL、Retekといったアプリケーション製品をオラクルが買収するたびに、ユーザー団体としてその規模を拡大してきた。と同時に会員の間には、利用しているアプリケーションのサポートはどうなるのか、Oracle Fusion Applicationsへの移行を余儀なくされるのではないか、といった不安があったという。

 もちろん、オラクルのApplication Unlimited戦略により、サポートやバージョンアップについては保証された。しかしこれにより、現状のアプリケーションを使い続けるか、Oracle Fusion Applicationsへ移行するのか、または違うプラットフォームに乗り換えるのかといった判断が、ユーザーに委ねられることとなった。

 平岡会長は日本オラクルに対し、「アプリケーション製品だけで完結するシステムなどない。自分も日本ユニシスのCIOとして、アプリケーション製品の選定には正しい判断を行いたい。Oracle Applications周辺の運用基盤やミドルウェアに関しても、より緊密な情報交換をお願いしたい」と要望を述べた。

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