舞台裏で戦う選手や政治家、その喜怒哀楽から見えたものオルタナブログ通信(2/3 ページ)

» 2007年08月31日 17時28分 公開
[森川拓男,ITmedia]

 今週は、前回の記事で取り上げようかどうか迷っていた投稿が上位にランクインしていたのも興味深い。

 まず1位に入ったのが、Winnyユーザーへの求刑は軽すぎる(愚直なまでも著作権)だった。これはやはり読者の関心が高かったようだ。それはコメントにも表れている。ぜひ読んでいただき、そして考えてほしい問題だと思う。

 また、5位に入った自分がされたら、どう思うか(「走れ!プロジェクトマネージャー!」)は、今回のテーマの1つとすべきかどうか迷ったものだが、ぜひ多くの人に読んで、そして考えてもらいたいと思うエントリーだ。

 また、本記事でも取り上げるスパムに関するエントリーが、3位に入っている。スパムの分析(テクノロジー解放日記)だが、やはり読者の関心は高いようだ。

 このほか、前回取り上げたものでは、「目の前の同僚のブログにコメントしたりメールする馬鹿なやつ」(けんじろう と コラボろう!)が6位に入っていた。このような視点は素直に嬉しいものだと感じる。

 それでは、今週のオルタナティブ・ブログではどのような話題が投稿されたのか、幾つか見ていくとしよう。

世襲、派閥…政治家たちの喜怒哀楽

 先日、安倍内閣が改造された。それを受けて行われた世論調査では、軒並み支持のパーセンテージが上昇したが、それでも支持しない方が多い結果が目立った。普通、内閣改造ではご祝儀相場で支持率が上がるものだが、期待感はそれほど高くないのが現状だろうか。

 そこで気になったのは、高橋徹氏「代替案のある生活」新内閣の世襲政治家の人々というエントリー。表が掲載されているので、興味がある人はぜひ見てほしい。改めて、世襲が強いことが分かる。

 筆者は別に、世襲を否定するものではない。ただ、「親が政治家だから政治家になる」といった形での世襲はカンベン、と思うのだ。要するに、きちんとしたビジョンがあって、目的があった上で、政治家を目指すというのならばよいと思う。ただ地盤を継ぐのが目的となっているのは、いわゆる癒着体質と同義である、と断じておきたい。

 そしてもう1つ、政治の世界でよく取り沙汰されるのが「派閥」である。このことに関して北添裕己氏「トラパパ@TORAPAPA」派閥があるのは良いのか悪いのか・・・というエントリーが投稿された。筆者も、北添氏とほぼ同じ意見である。要するに、派閥自体は諸悪の根源ではない、という考えだ。問題なのは、カネの問題であって、その部分を透明にすれば、派閥はあってしかるべきだと思うのだ。読者の皆さんは、どう思われるだろうか。

 なお今回の組閣に関しては、鶴田裕史氏「IT業界のマーケティングを問う」会社も大臣も人事異動の影響はいっしょ?も興味深いエントリーだった。

 これから国会が召集されると、テロ特措法などの重要法案の審議が行われるわけだが、いちど作られた法律の見直しというのは、実に重要なことであることを忘れてはならない。見直し条項があるにもかかわらず、時が経つにつれて忘れられてしまい、見直されないものもある。特に何とは言わないが、ぜひ国会議員の皆さんには心して取り組んでほしいものだ。

 川上暁生氏ITコンシェルジュの Try ! & Error ?に投稿された個人情報の”保護”は贅沢品?も、改めて考えるべき問題であると実感した。確かに、この問題は諸刃の剣である。戦時中の国家総動員法の再来にならないように注意しつつ、災害時の対応に関してはしっかりするべきだろうと思わざるを得ない。

総務省のスパム対策

 とにかくスパムメール(迷惑メール)が減る様子が見られない。筆者の実感である。あえて、受信するようにしているのだが、ウイルスバスターで[MEIWAKU]のマークが付けられるスパムメールはまだかわいい。それすらすり抜けるスパムメールが後を絶たないのだ。

 小林啓倫氏「シロクマ日報」迷惑メールに気を取られていると……というエントリーにでは、迷惑メール規制強化に総務省が乗り出すというニュースを紹介している。その上で小林氏は、スパムメールはフィルタリングでほとんどブロックできているから、トラックバックスパム、コメントスパムに代表されるメール以外のスパム行為に対応すべきだという指摘を加えている。これも同感だ。実際、筆者のWebサイトのあまり書き込みがない掲示板でも、たまに書き込みがあったと思ったら、スパム投稿だったということが多いのだ。規制できるのかどうかは分からないが、ぜひ法的な対応もしてほしいと思う。これに対しては、つい最近一般報道もあったほどだ。

 また、スパムとは違うが、工藤拓也氏「一人シリコンバレー男」ブロードバンドになっても変わらない不便 添付メール容量を見直して!が気になった。一見、工藤氏の意見に賛同しかけたのだが、やはりコメントにあるように、1通あたりのメール容量を増やすよりは、別の方策を取るのがよい気がした。そう思いながらも筆者の場合、分量が多い原稿をメールで送る際には、幾つかのアーカイブに分割して送信しているのだが。読者の環境はいかがだろうか?

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