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» 2007年09月20日 08時15分 公開

PCデータ定額は制限無しでは不可能――KDDI小野寺社長

KDDIの小野寺社長が定例会見を行い、PCデータ定額プランの導入やWiMAXビジネスとau携帯電話事業の展開についてコメントした。

[國谷武史,ITmedia]

 KDDIの小野寺正社長兼会長は9月19日、東京都内で定例会見を行った。携帯電話回線を利用するPCデータ通信の定額制料金導入について「制限無しで提供するのは不可能だ」と語った。

 携帯電話やPHS回線を利用するPCデータ通信では、ウィルコムとイー・モバイルが定額制プランを提供中。NTTドコモも10月からインターネット閲覧とメールの利用に限定して定額制を導入する(関連記事)。

小野寺正社長兼会長

 定額制導入について小野寺社長は、「検討はしているが、携帯電話インターネット(同社ではEZwebサービス)は、ダウンロードできるデータサイズに制限をかけるなど、当社側でユーザーの利用をコントロールできるため定額制を導入した。だがPCの利用はコントロールするのは難しく、ネットワークへの影響を考えると条件付きでの導入なら可能性はある」と述べ、PCデータ通信での定額制には何らかの利用制限を設ける考えを明らかにした。

WiMAXとauは別市場

 KDDIは、18日にインテルやJR東日本らと共同でモバイルWiMAXの事業企画会社「ワイヤレスブロードバンド企画」の設立を発表した(関連記事)。

 モバイルWiMAXとau携帯電話の事業展開について、小野寺社長は「『ワイヤレス(WiMAX)』と『モバイル(携帯電話)』は違うカテゴリー。音声中心のモバイルは、移動しながらの利用を前提に基地局間をハンドオーバーしても通信が途切れない品質が求められる。データ中心のワイヤレスはスポットで使われることが多く、音声ほどハンドオーバーの品質は求められない。それぞれに市場があると判断し、WiMAXへの参入を決めた」と説明した。

 携帯電話事業では、昨年12月から送受信時の通信速度を高速化する「CDMA2000 1xEV-DO Rev.A」方式を導入しているが、対応機種はまだ少なく、「秋冬モデルでは対応機種が少し増えると思うが、この方式を生かしたサービス、コンテンツが十分ではない。次世代方式も検討はしているが、海外動向も含めてまだ先が見えない」(小野寺社長)という。

 また、通信速度の高速化は端末側でのデータ処理の負荷、消費電力量の増加を招くため、「携帯電話に求められる通信速度はどのぐらいなのかということをきちんと議論すべきだ」と話し、au携帯電話の高速化展開については慎重な見方を示した。

 WiMAX事業については、「(ワイヤレスブロードバンド企画に出資する)パートナーは当社が標準化や技術開発へ積極的に取り組んできた点を評価し、最も(事業化の)可能性があると判断してくれた。他社の展開にもよるが、今の時点で当社グループに弱い部分は見当たらない」と述べ、2.5GHz帯を利用した無線ブロードバンドサービスの事業免許取得に自信を示した。

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