「アンジェリーナ・ジョリーのヌード写真」でマルウェア増加

8月と比べ、9月のマルウェア感染メール数が増加したという。

» 2007年10月02日 07時53分 公開
[ITmedia]

 英セキュリティ企業Sophosは10月1日、9月に最も多かったメールによるマルウェアと、Webサイトに組み込まれた不正コード10種を発表した。

 同社によると、9月は前月に比べ、感染メール数が増加。1000通につき1通の割合だった8月と比べ、9月は833通に1通と、0.12%のメールにウイルス感染したファイルが添付されていた。特に目立ったのが、アンジェリーナ・ジョリーなどの女優のヌード写真を誘い文句にしたメールだったという。9月最終週のある1日の調査では、感染メールの5通中4通に、Pushdo Trojan感染ファイルが添付されていた。

 Sophosによると、Pushdo Trojanは2007年3月以降、決まって毎週水曜日に多様な手口で感染を拡大してきたが、最近では1日24時間感染メールが配信されている。ちなみにメールでばらまかれる最も多いマルウェアは、1位がW32/Netskyで感染報告中の29.9%、2位がTroj/Pushdo 27.4%、3位がW32/Mytob 9.2%だった。

 一方で、悪意あるコードを仕掛けたWebサイトへの懸念も高まっている。特にMal/IframeとObfJSが感染したWebページ全体に占める割合はそれぞれ59.5%と17%で、この2つで全体の3分の2以上を占めている。

 マルウェアをホスティングしている割合を国別に見ると、最も多いのは中国で54.9%。2位は米国の17.4%、3位はロシアの14.4%と続く。米国の比率は8月の20.8%から下がり、ロシアは11.3%から上昇している。この3カ国のみで、世界の85%以上の感染サイトをホスティングしていることになる。

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