GPS連携でグループウェア入力が簡単に

ダイヤモンドヘッドは、Webグループウェア「ダイヤモンドポータル」で携帯電話の位置情報と連携する機能の提供を始めた。地名や駅名入力を簡略化できる。

» 2007年10月15日 12時20分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 システム開発のダイヤモンドヘッドはこのほど、ASPで提供するグループウェアサービス「ダイヤモンドポータル」で携帯電話の位置情報と連携する機能の提供を開始した。同社によると、GPSなどと連携可能なグループウェアは、国内初。

 ダイヤモンドポータルは、今年7月から提供され(関連記事)、スケジュールや勤怠管理、経費精算など27種類の機能をASPで提供する。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの携帯電話端末、ウィルコムのPHSからも利用できる。今回は勤怠管理(スケジュール管理)および交通費申請の2つの機能で位置情報に対応した。

alt 携帯電話で位置情報を取得し、サーバに通知する。PC上で修正や補足情報を入力できる

 まず、勤怠管理機能では携帯電話からグループウェアに出勤/退社した場所と時刻を登録できる。携帯電話から登録する際にGPSで位置情報を取得し、「○○市(区)○○町○丁目○番地」の所在地データをサーバに通知し、サーバの時刻データを用いて、登録が完了する。

 スケジューラとも連携でき、位置情報を利用して訪問場所への到着/出発データの入力もできる。外勤スタッフは、位置情報をシステムに通知するだけで入力操作を完了でき、管理者は社外での業務が多いスタッフの活動状況を把握できるメリットがある。

alt 位置情報だけで訪問先の到着/出発時刻のデータが反映される

 交通費申請機能では、鉄道を利用する場合に乗車駅と降車駅の入力に位置情報を利用できる。乗車前と降車後に位置情報を取得して、サーバに通知すると最寄り駅が登録される仕組みだ。なお、ターミナル駅や、都市部のように周辺に複数の駅が存在する場合には利用駅が表示されない場合に修正登録が可能。また、申請する交通費は実際に利用した経路に基づいてユーザー自身が入力する。

 GPS機能を搭載していない携帯電話端末とPHS端末で利用する場合は、最寄りの基地局の位置情報を利用するため、場所によっては数百メートル〜数キロメートルの誤差が生じる。サーバで入力する際に注意が必要だ。

 新製品開発事業部の萩倉晃氏によれば、「勤怠管理など単機能でGPS連携するものはあるが、グループウェアとしては今回が初めてのようだ」と話す。利用料金は、初期導入費用2万1000円とライセンス料金は1ユーザー当たり月額250円から。位置情報機能はオプションで提供され、利用料は応相談となっている。

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