バグ報告を受け取るためには、まずはプロジェクトを作成する必要がある。administratorとしてManage Projects(プロジェクトの管理)画面を開いて、プロジェクトの名前、状態(開発版/リリース版/安定版/旧版)、閲覧の状態(パブリック/プライベート)、アップロード用のパス(バグ報告の添付ファイルやプロジェクト関連の文書を保存するディレクトリ)、説明を入力しよう。
ユーザーがバグ報告をしたい場合には、まずログインしてReport Issue(問題点の報告)画面を表示する。ユーザーとして登録していない場合には、ユーザー登録をして電子メールアドレスを入力し、返信メッセージを受け取ったら、バグ報告を行うことができるようにするためのリンクをクリックする。次にプロジェクト名、問題の再現性(毎回/時々/不規則など)、重要度(軽微〜フリーズの原因となる。なお新機能や拡張についてもここで提案することができる)、短い概略、詳細な説明などを入力する。
開発者はすべてのバグの状況についての一覧を見ることができる。Mantisは各バグの状態を色分けしてくれるので、新規の問題点など特定の条件の問題点を素早く探すことができる。問題点の状態には以下のようなものがある。
Mantisには、開発者が特定の問題点を見つけやすくするためにソート機能やフィルタ機能がたくさん用意されている。またIssue Detail(問題点の詳細)ページでは、問題点の履歴などのさらなる情報を見ることができる。同様にこのページから、メモの追加や催促の送信や状況の変更などを行うことができる。
一方マネジャーは、追跡情報を完全に把握して、問題点に開発者を割り当てたり(あるいは担当を変更したり)、特定の問題点を監視したり、進捗の遅れを確認したり、優先度を変更したりできる。バグ報告が既存のバグ報告と重複している(あるいは関連している)場合には、既存の報告に新しい報告をリンクしていくことができる。特にSummary(サマリ)ページは興味深く、例えば、ユーザー/報告者/重要度/状況ごとの統計/総計などを見ることができる。
Mantisは高機能で完成度の高いバグ追跡システムだ。ここでそのすべての機能を紹介することはできないが、Mantisプロジェクトのページに詳細な情報がある。シンプルなインタフェースなので、ユーザーも開発者もまったく問題なく使うことができるはずだ。
Federico Kerekiはウルグアイのシステムエンジニア。20年に渡るシステム開発、コンサルティング、大学講師の経験がある。
Copyright © 2010 OSDN Corporation, All Rights Reserved.