富士通、航空分野向けの大容量ICタグを開発

富士通は、航空機メンテナンス業務向けのICタグを開発した。64キロバイトの大容量FRAMを採用している。

» 2008年01月09日 16時11分 公開
[ITmedia]

 富士通は1月9日、64キロバイト容量のFRAM(強誘電体メモリ)を採用した航空業界向けUHF帯ICタグを開発したと発表した。航空機部品の識別コードに加え、部品情報や整備情報などを格納できる。

開発した大容量ICタグ

 開発したICタグは、航空機メンテナンスでの情報管理などに利用される。FRAMを採用したことで、従来に比べてデータの書き込み高速化・安定化し、消費電力量も削減できる。データの保存領域を分割でき、領域ごとにパスワードによる情報管理などのセキュリティ機能を利用できるという。

 2008年度第1四半期から販売を始める予定。国ごとで異なるRFIDタグの認可周波数帯にも対応しているため、世界の航空会社での採用を目指す。従来のICタグは記録可能な情報量が数百ビットから数キロバイト程度であるため、部品の内容や整備記録などの情報を格納するのが困難となっていた。

UHF帯ICタグ 仕様
対応規格 EPCglobal Class1 Generation2、ISO/IEC 18000-6 Type C
メモリサイズ 6万5536バイト(システムメモリ:1280バイト、ユーザメモリ:6万4256バイト)
本体サイズ 幅50.8×高6.22×奥行き25.4ミリメートル
重量 13.6グラム
対応周波数帯 860〜960MHz

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