Oracle DBと二人三脚、エムオーテックスがセキュリティ製品の新版

ネットワークセキュリティツールを提供するエムオーテックスはネットワークセキュリティ製品「LanScope Cat」の最新版「Cat6」の提供を開始したと発表した。

» 2008年01月17日 19時42分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 ネットワークセキュリティツールを提供するエムオーテックスは1月17日、都内で記者発表会を開催し、主力ネットワークセキュリティ製品「LanScope Cat」の最新版「Cat6」の提供を開始したと発表した。同ソフトウェアの基盤となるデータベース(DB)ソフトとして日本オラクルのOracle Databaseを採用したことが特徴。従来主力だったマイクロソフトのSQL Serverを今後もサポートするが、新規顧客向けはすべてOracle DB版となる。

 エムオーテックスの高木哲男社長は、システムの拡張性についてユーザーから要望を受けることが多かったことを考慮した結果、「Oracle DBが最も優れた選択肢だった」と話した。

 Cat6から出力したリポートは、そのまま内部統制報告書の監査報告書として使えるようになることも特徴としている。

 最新版では情報漏えい対策も強化した。社内のシステムからブログや掲示板に書き込んだり、別の社員のIDでログインしてシステムを操作したりといった不正操作をする社員がいた場合、管理者はコンソール上で社員名を把握できる。各社員に警告を発することも容易という。

 LanScope Cat6の販売価格は10ライセンスで39万4800円(税別)から。2008年の出荷目標は250万クライアント、売り上げ目標は52億円としている。

日本オラクルの三澤氏

 この日、発表会を支援した日本オラクルの常務執行役員で製品戦略統括本部長の三澤智光氏は、LanScope Cat6のような仕組みを導入していることを社内で告知することで「不正利用を抑止する効果が見込める」とコメントした。中堅中小企業の市場開拓を目指す日本オラクルとして「エムオーテックスと協力することでシナジー効果を狙いたい」としている。

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