SAPとBusiness Objectsが正式統合、共同製品パッケージを提供

ドイツのSAP AGは1月16日、ビジネスインテリジェンスソフトウェア大手のBusiness Objects買収後初の施策として、共同製品パッケージを提供することを明らかにした。

» 2008年01月18日 18時16分 公開
[ITmedia]

 ドイツのSAP AGは1月16日、ビジネスインテリジェンスソフトウェア大手のBusiness Objects買収(関連記事)後初の施策として、共同製品パッケージを提供することを明らかにした。同社は1月15日に、Business Objects株の現金による公開買い付けが成功したと発表している。

 SAPとBusiness Objectsは、複数業種の顧客企業向けに提供する共同製品パッケージのリストを発表した。統合が順調に進んでいることを示す第一弾の取り組みと説明している。

 発表した共同製品パッケージは9つ。両社のグローバルな営業チームが販売を担当し、今月中に提供を開始する。顧客企業が一度のIT投資でSAPとBusiness Objectsのソフトウェアのライセンス取得、導入、管理ができる初の機会になるという。

 提供する共同製品パッケージのうち、大規模企業向けに発表した製品は「Financial Performance Management(ファイナンシャルパフォーマンスマネジメント)」「Governance、Risk and Compliance(ガバナンス、リスク、コンプライアンス)「Visualization and Reporting(可視化・レポーティング)」「Enterprise Query, Reporting and Analysis(エンタープライズ・クエリー、レポーティング、アナリシス)」、「Master Data Services(マスターデータ・サービス)」、「Data Integration and Data Quality Management(データ統合・データ品質管理)」。

 中堅・中小企業向けは「BusinessObjects Edge」シリーズ、「SAP Business All-in-One」および「BusinessObjects Edge Standard」「Crystal Reports Server」としている。これらの新パッケージを、SAPとBusiness Objectsの既存の製品ポートフォリオに追加する形で提供する。

 日本での利用についてSAPの日本法人によると「現在検討中」という。

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