「Vistaのセキュリティは大幅に向上」、MS担当者が評価リポート

「Microsoftの取り組みが奏功し、Vistaはこれまでで最もセキュアなWindowsになった」とMicrosoftは自賛する。

» 2008年01月25日 09時03分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftのセキュリティ責任者が、企業向けのWindows Vistaが発売されてから1年間のセキュリティ対応に関する報告書を発表した。「VistaのセキュリティはXPに比べて大幅に強化された」と結論付けている。

 報告書をまとめたのはMicrosoftのSecurity Technology部門で戦略ディレクターを務めるジェフ・ジョーンズ氏。企業向けのVista発売から2007年11月で1年目を迎えたことを期に、Vistaの脆弱性とセキュリティアップデートについて分析し、Windows XPおよびRed Hat、Ubuntu、AppleのMac OS Xと比較した。

発売初年度におけるXPとVistaの脆弱性の確認件数

 それによると、Windows VistaはXPに比べて脆弱性の数が大幅に減り、月例セキュリティアップデートの本数もXPより減少。Windows Vistaに感染するマルウェアはXPに比べて60%少なかった。

 Windows Vista Securityブログでも、この報告書の内容を紹介。「Vistaはこれまでで最もセキュアなバージョンのWindowsであることが実証された」と述べ、SDLへの投資と防御の多重化(defense in depth)のアプローチが奏功したと自賛している。

 Microsoftのジョーンズ氏は、12月にもInternet Explorer(IE)とFirefoxの脆弱性件数を比較する報告書を発表し、Firefox側の反発を招いていた

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