「われわれのビジネスモデルは世界で唯一」――楽天ヨーロッパが設立

楽天が欧州進出を本格化する。3月末までにルクセンブルグに現地法人を設立し、eコマース事業の拡大を目指す。

» 2008年02月07日 18時13分 公開
[伏見学,ITmedia]

 楽天は2月7日、ルクセンブルグを中核拠点とした現地法人「楽天ヨーロッパS.a r.l.」を3月末までに設立すると発表した。資本金は1億円。今後2〜3年以内に、イギリスやフランスなどヨーロッパ数カ国でインターネットショッピングモール「楽天市場」事業を展開する。三木谷浩史社長は、最終的に日本の数倍の流通総額にしたいとした。

海外での成功に自信を見せる三木谷社長 海外での成功に自信を見せる三木谷社長

 楽天ヨーロッパは、戦略立案や人事、システム開発、物流などの機能を持つことを検討する。順次、追加投資するとともに、数十人規模の人員増強を図る。

 ルクセンブルグを欧州事業の拠点にした理由について、三木谷氏は「国民の大半がマルチリンガル」「地理的にヨーロッパの中心」「物流に優位なロケーション」を挙げた。

 「楽天のビジネスモデルは、世界でも楽天しかない。欧州でも(eコマース分野の)市場は十分に拡大できる」と三木谷氏は強い自信をのぞかせた。日本で培ったノウハウを現地化して、どう展開していくか考えたいとした。

握手するジャン=クロード・ユンカー総理大臣(左)と三木谷社長

 ルクセンブルグ大公国のジャン=クロード・ユンカー総理大臣は、「欧州の入り口として外国企業の進出は嬉しく思う」と強調した。

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