NEC、PDMソフト「Obbligato II」を強化

NECは、製造業における設計図面や部品表など製品開発についての技術情報を管理するPDMソフトウェアの強化版を同日から販売すると発表した。

» 2008年02月13日 17時49分 公開
[ITmedia]

 NECは2月13日、製造業における設計図面や部品表(BOM)など製品開発についての技術情報を管理するPDM(Product Data Management:技術情報管理)ソフトウェアの強化版を同日から販売すると発表した。企画・設計段階からの原価低減活動を支援するコスト管理機能を新たに搭載した。

 販売するのは「Obbligato II R8.1」。製品開発の上流工程である企画、設計段階から構成部品や材料の原価を管理し、為替レートや構成部品の変動に伴って原価をシミュレーションしたり、目標原価に対するギャップを早期に把握したりなど、原価低減活動を支援する新機能を標準搭載した。

 従来の調達、生産段階のコスト管理に加え、企画・設計段階まで製品ライフサイクル全体にわたってコストを可視化できるようになる。

 電機・ハイテク業界などの見込生産が多い製造業者には、グローバル競争の激化や製品ライフサイクルの短縮に伴うコストダウンが求められている。調達や生産段階での原価対策に加え、製品原価の80%以上が決まるといわれる製品企画・設計といった段階から、企業の収益確保を意識した原価低減活動が要求されているという。

 Obbligato II R8.1の価格は275万円(税別)から。3月21日より出荷を開始する。NECはObbligato IIを中核とするPLMソリューション事業について、今後3年間で200億円の売り上げを目指す。

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