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» 2008年03月24日 18時38分 UPDATE

オルタナブログ通信:国民性の違いなのか? Amazonで個人情報モロ見えの恐怖 (1/2)

Amazonの「ほしい物リスト」から名前とメールアドレスが丸見えになってしまうという事態が発覚。しかも、ページ検索にも残されているという現実が……。Web動画の新トレンド、mixi規約改訂続報、そして「ビル・ゲイツ」から「ねじれ国会」に至るまで、ITにまつわる時事ネタを、第一線で活躍するブロガーたちが独自の論点で発信していくのがオルタナティブ・ブログである。

[森川拓男,ITmedia]

「ほしい物リスト」から情報流出?!

 あなたは、本やCD、DVDなどといったものをどこで購入しているだろうか。筆者の場合、書店などの店頭で購入するのが好きなのだが、その時間などが取れない場合や店頭になかなか置かれない商品などを購入する場合、ネット通販を使うことが多い。中でも、Yahoo!ショッピングや楽天市場などと並んでよく利用するのが、Amazon.co.jp(以下、Amazon)だ。かつてネット書店と呼ばれたAmazonも、気付けばあらゆる商品を取り扱った総合ショップへと成長している。

 Amazonにはいろいろな機能が搭載されているが、その中に「ウィッシュリスト」というのがあった。それは、自分が欲しいと思う商品を登録しておけば、それを見た友人などが、そのリストの中から商品を選んで、プレゼントしてくれるというものだ。

 堀内浩二氏「発想七日!」amazon「ウィッシュリスト」は「ほしい物リスト」へ にあるように、いつの間にか「ウィッシュリスト」は「ほしい物リスト」へと衣更えしていた。筆者はこの機能を普段使わないので気付かなかったのだが。

 しかし、この「ほしい物リスト」に怖いことがあるのは、案外知られていなかったかもしれない。それは、加藤恭子氏「きょこ コーリング」Amazonの欲しいものリストは使い方次第でコワかったのですか・・・ にも書かれている、デフォルト設定のままだと、Amazonに登録した本名が公開されてしまうという事実だ。これは設定を非公開にすればすむことではある。しかし、加藤氏も指摘しているように、個人情報の流出に過敏になってきている日本で「デフォルト公開」というのは馴染まないような気がする。

 これまでも幾つかのネットサービスが経験してきた本名などの流出問題は、同じ事象の繰り返しだ。そろそろ、企業側としても考慮してほしいものだと感じたが、読者はどう思うだろうか。

オフ会は意義がある?

 150組を超えるオルタナティブ・ブロガーが参加するITmediaのビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」。日々、ITにまつわる話題などを独自の論点から発信しているオルタナブロガーたち。「オルタナブログ通信」は、そんな「オルタナティブ・ブログ」の投稿の中から、筆者の視点でピックアップして、読者へとナビゲーションする目的で連載しているものだ。

 今回は、3月6日から12日にかけて投稿された190近くの中から、冒頭で触れた「ほしいものリスト」のほか、「ウェブ動画」「ビル・ゲイツ」「ねじれ国会」「mixi規約改訂」などといったキーワードに注目した。読者が「オルタナティブ・ブログ」を読む際の参考にしていただければ幸いである。

 ここで、3月6日〜3月12日を最新(3月1週)としたグラフを見てほしい。

graph20080313.gif 3月6日〜3月12日を最新としたオルタナティブ・ブログのステータス

 例によってオルタナティブ・ブログの可視化だ。ある程度、高い位置で安定しているように見えるが、この中心となっている2月を見る限り、1月と比較して目減りしているのが分かる。吉川日出行氏の連載[定点観測]実名ブログ界の動向 2008年2月版〜2月期はネット全体のアクセスが少ないのか?では、ブログへのアクセス自体が減っていることを指摘、季節的な影響からなのかネット全体のアクセスが減っているのではないかという考えを示している。その仮説が正しいかどうか、もうしばらく様子を見てみたいと思う。

 また、オルタナティブ・ブログでは毎月、ブロガーミーティング(平たく言えばオフ会)が行われている。辻俊彦氏「キャピタリストの視点」オフラインは、やっぱり楽しい や、林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」ブロガーはオンライン戦士なのか?からは、その一端がうかがえる。やはりブログというオンラインの付き合いだけでなく、オフラインで顔を合わすということは、意義があることなのかもしれない。筆者もしばらくオフ会に参加していないが、辻氏たちの投稿を読んで、久しぶりにオフ会に参加してみたいと思うようになった。

 ここで3月3日〜3月9日の週間アクセスランキングから、注目点をピックアップしてみたい。

 1位には、前回取り上げた「『小学一年生』のふろくがスゴイらしいので買ってみた。」(シロクマ日報)が入った。驚くと同時に、やはりこの話題に関しては読者の興味も惹いたのだなと納得。

 2位と8位には、mixiの規約改正について取り上げた栗原潔氏「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」「mixiの説明がよくわからん件について」と、「mixiの説明がまだよくわからん件について」が入ったのは、読者も同じ意見を持っているからだろうか。この続報については、後述する。

 そして、直接ITネタではないものの、小林啓倫氏「シロクマ日報」「ありがとう、ダンジョンズ&ドラゴンズ」が6位に入っていたのが、思わずうれしかった。筆者も学生時代、TRPGをやっていたことがあり、ご多分に漏れずD&Dもプレイしたし、いろいろなサイコロもポケットに忍ばせていた。筆者の場合は、『火吹き山の魔法使い』に始まるゲームブックから入った口だが(いまでも100冊くらいは所持していると思う)、D&Dは別格の存在といってよかった。この場を借りて、共同制作者であるゲーリー・ガイギャクス氏のご冥福を祈りたい。

 さて、3月6日〜3月12日にかけて、オルタナブロガーたちはどのような話題に注目していったのか。筆者の観点から幾つかのキーワードでピックアップしてみたい。

Web動画の主流が変わるか?

 Webの世界は日進月歩、昨日の新技術は明日には古いものとしてなくなっている可能性もある。もちろんこれは極論だが、最近、紙媒体のネット雑誌がなかなか成功せずに、老舗(しにせ)の雑誌でさえも休刊の憂き目に合っているのは、この技術の進歩の速さと無縁ではあるまい。

 そして、動画の世界でもいろいろな技術の進歩が起きている。筆者の場合は見る専門なのであまり意識したことはないが、動画の圧縮技術はいろいろ進歩しているようだ。

 伊藤靖氏「おるたなてぃぶ思考+etc」ニコニコ動画が採用したことでH.264がウェブ動画の主流になりそうでは、Web動画の主流が変わっていくのではないかという指摘。もちろん、コメントではそれに異を唱える人も出ているが、今後に注目してみたい。

 このH.264だが、YouTubeの動画を高画質にすることもできるということが、松尾公也氏「CloseBox and OpenPod」YouTubeのH.264再生トリックが判明で紹介されている。これはなかなか興味深い。

 このように、動画共有サイトの世界は確実に普及し発展している。しかし、企業内の動画投稿共有サイトはどうだろうかということを論じたのが、林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」企業内動画投稿共有サイトは本当に普及していくのか?。この分野は、これから注目されるべきところかもしれない。

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