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» 2008年03月25日 11時12分 UPDATE

座礁しないERP:目先のコスト削減を最終目標にするな (1/2)

経営の全体最適を目指し、中堅・中小企業でもERP導入は進んでいる。しかし、導入を断念したり、導入されてもフル活用とは程遠いというケースもあるようだ。こうした結果に至る原因を探ってみた。

[ITmedia]

「進路変更」する企業も

 ERP(Enterprise Resource Planning)は90年代前半に海外から入ってきた経営手法の一つ。「企業資源計画」と直訳されるこの手法をすでに多くの大企業は導入している。この概念を実際の業務に当てはめ、経営情報の統合を実現するシステムは、オーダーメイドで作る場合と、パッケージソフトを入れる場合がある。特に90年代から大企業で採用され始めたパッケージ製品は、市場で鍛えられ、2000年以降は売上高が数100億円以下の中堅・中小企業にも導入が進められるようになった。

 調査会社のノーク・リサーチの最近の調査では、自社オーダーシステムを含めると中堅・中小企業の約7割がすでに何らかの形でERPのシステムを導入しているという。国内の大企業での導入によって機能的にも充実してきたパッケージ製品が、中堅・中小企業市場での拡大に一役買っていることは間違いない。

 しかし、別の調査を見てみると、やはりそこには光と影があるようだ。ERP研究推進フォーラムの06年のERP導入に関する調査によると、本格的なERP導入企業は全体で約3割。売上高100億円以上、300億円未満の企業の7・5%がERP導入状況について「過去に検討し導入しないと決定」、1・2%が「過去に導入したが利用を中止した」と答えている。また、売上高100億円未満の企業では、7・7%の企業が「過去に検討し導入しないと決定」と答えている。

 中堅企業の約1%が導入したにもかかわらず使用を中止したとはっきり答えている現状をどう見るのか。「検討・準備中」「導入を決定し、導入の作業中」と答えている企業の中に、将来、導入した後結局うまく使いきれず利用を中止してしまう企業が出てきたりすることはないのだろうか。

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